連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
子どもが大好きなかわいいあの子! どんぐりの絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.20
秋になると、部屋の中に何やらころころ…。子どもが拾ってきたどんぐりが、あちらこちらに転がっていたりしますよね。小さくて、まるくて、つやつやしたどんぐりは子どもの「集めたい欲」を刺激するだけでなく、姿を見るだけでなんだかほっこり(笑)
今回は
絵本ナビ協力のもと、愛らしさ満点のどんぐりを題材にした絵本を集めてみました。
■どんぐりころちゃん
作・みなみじゅんこ/出版社:アリス館
「どんぐりころちゃん」(絵本ナビ紹介ページ)
どんぐりといえば、ちょこんと頭にのったぼうしがかわいらしい印象がありますが、この絵本に出てくるどんぐりはぼうしを逆さまにして、踏み台にしている姿がとてもキュート!
描きこまない素朴な表情ながら「みんなで楽しもう!」という温かい世界観が広がっています。地面に落ちたどんぐりたちは、色や形や大きさなど微妙な違いがあることにも感心。巻末には歌って遊べる楽譜と遊び方が付いているので、親子での手遊びにもおすすめ。まだ、どんぐりを知らない0歳児から楽しめる、愛らしいどんぐり絵本です。
■どんぐりむらのぼうしやさん
作・絵:なかや みわ/出版社:学研
「どんぐりむらのぼうしやさん」(絵本ナビ紹介ページ)
のっぽの「ぽー」、ちいさな「ちい」、くるくるまきげの「くりん」。3つぶで切り盛りしているのは「ぼうしやさん」。売れなくなってしまったぼうしを売るため、別の街に売りにいく3つぶたち。
そこで、ねずみのお母さんが買ってくれた4つの同じぼうし。
「どうして同じものを買うの?」と思った3つぶが、ねずみ母さんの後をつけていくと…。
そこで自分たちのぼうしには足りなかった「あること」に気付きます。ぼうしひとつひとつのデザインにまで気を配る作家さんの愛情を感じる絵本。どんぐりを「1人」ではなく「1つぶ」と数えているのも、なんだか新鮮です。