連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
子どもを理系に育てる! 数字と楽しくふれあえる「さんすう」の絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.29
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「いち、に、さん、し…」教えてあげたわけではないのに、いつのまにか数を数えられるようになっていく子どもたち。数字が好きで「何でもかんでも数えたい!」という子もいれば、反対に「数えるのは苦手」という子もいますよね。そこで今回は
絵本ナビ協力のもと、楽しく「かず」や「さんすう」とふれあえ、学びとなる絵本を選んでみました。
1、2、3どうぶつえんへ
作・絵:エリック・カール/出版社:偕成社
「1、2、3どうぶつえんへ」(絵本ナビ紹介ページ)
走る汽車の1両目にはゾウが1ぴき、隣の車両にはカバが2ひき…。後ろにいくほど動物の数が増えていく、字のない絵本です。たくさんの動物たちをのせた汽車が行きつく先は…? 数そのものへの興味が出てきたころにもぴったり。また、描かれた数字と動物の数が合っているか、自分で確かめられるようになった年齢のお子さんにもおすすめです。
かぞえておぼえる かずのえほん
作・絵:島田 ゆか/出版社:鈴木出版
「かぞえておぼえる かずのえほん」(絵本ナビ紹介ページ)
家の中のいつもの風景。そこから数えられるものを探すのが楽しい絵本。その数字はなんと1から100まで! 最後まで数えられなくても「〇〇はどこにある?」なんてクイズ形式で問題を出して、描きこまれたイラストをじっくり楽しむこともできます。少し大きな数が数えられるようになったら数が合っているかどうかを確かめるべく、挑戦させてみるのもいいですね。
ものによって数え方が違うことも、この絵本なら自然に覚えることができます。
1つぶのおこめ
作・絵:デミ/訳:さくま ゆみこ/出版社:光村教育図書
「1つぶのおこめ」(絵本ナビ紹介ページ)
小学校低学年からの読み聞かせにおすすめの、ちょっと変わった「さんすうの昔話」です。もとになっているのはインドで昔から伝わってきたお話。自分のことしか考えないケチな王様に、ある提案をする女の子。それは、王様もびっくりの「さんすう」の知恵でした。数って不思議! と考えさせられる奥が深い絵本。異国の物語らしさを感じさせる、エキゾチックな挿絵も魅力のひとつです。