赤ちゃんが泣いたら個室に移動できる子連れOKな映画館が誕生
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小さい子どもがいると、どうしても行きづらいところが出てしまうもの。そのひとつに映画館がありませんか? 作品によってはファミリー鑑賞の回を作ったりといったサービスはあるものの、それもまだごく一部で限定的な試み。子ども向け映画であっても、予告編で子どもがびっくりして泣きやまず、何も見れないままやむなく劇場を後に……なんて経験をしたパパ・ママはけっこういるのではないでしょうか。
そんな中、もっと子どもと一緒に映画館で映画を楽しみたいと思っている人にとって、心強いシアター「CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)」が、昨年9月1日に誕生しました。JR田端駅から徒歩約5分のところにあり、全20席の小さな映画館。なんと親子鑑賞室があるのです!
映画館=子連れはいけないというイメージを覆した場所
この親子鑑賞室は通常の座席空間とは別に設けられた小部屋。ベビーカー1台と親が一人入れるほどのスペースです。しかし、この部屋は完全防音構造でスクリーンの見える窓と、映画の音が流れるスピーカーを完備。
もし上映中に子どもが泣いてしまったり、ぐずってしまったときは、こちらに移動して、ほかに気兼ねすることなく、安心して映画を鑑賞できます。
まさに、いつ泣くかわからない赤ちゃんを持つ親としてはうれしい、ほかの劇場にはないセーフティスペースといっていいでしょう。この親子のスペースを作った理由を代表の平塚千穂子さんはこう明かします。
「この劇場を始める前に上映スペースをやっていて。そのときに、北区十条にある子育てママの応援サロン『ほっこり~の』さんの皆さんと出会いました。そこで、みなさんといろいろとお話しをすると、子どもが突然泣き出したりするので、周りに迷惑がかかることを考えると“映画館には怖くていけない”と。実際は映画館にいきたいのだけれど、ためらう親御さんがたくさんいる。これはどうにかならないものなのかなと思い、いざ劇場を作ろうとなったとき、親子鑑賞室のアイデアは自然とわいてきました」(平塚千穂子さん)
子連れだけじゃない、発達障害、目や耳が不自由な人にも対応
新たな発想のもと作られた親子鑑賞室は大好評。
ただ、劇場サイドとしては意外なことになっているそうです。
「劇場はすべての人に開かれたユニバーサルシアターを銘打っているので、それを前提にみなさんいらっしゃています。お子さんが多少ぐずったり、泣いたりしても、それを子連れでないお客さまがあまり気にしない。“いいよ、いいよ”といった感じですごく温かく見守ってくださるんです。
だから、思ったより使う親子が少ないというか。けっこう、多少ぐずってもそのままいれちゃう。ということもあって、最初から親子鑑賞室を希望される方もいらっしゃるんですけど、まずは通常のお席にどうぞと私はご案内しています。
その一方で、たとえば発達障害をお持ちのお子さんが、上映から1時間ぐらいすると、どうしても話をしたくなってしまう。
それで親子鑑賞室に移動されて話しながらみたりといった感じで使うケースも出ていて。当初考えていたよりも、より幅広い方が安心して使える良いスペースになったなと感じています」
このように子を持つ親としてはとにかく安心。ちょっとした身動きでさえはばかられるような窮屈さがある昨今の映画館に対して、CINEMA Chupki TABATAにはいろいろな人が同じ空間を共有して、映画で泣き笑いする昭和の古き良き映画館のような温かな時間が流れています。
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