『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』
『ドラえもん』は、言わずと知れた藤子・F・不二雄原作の大人気マンガ。テレビ放送を毎週観ているという人はもちろん、春休みの恒例行事として『映画ドラえもん』を観に行くというファミリーも多いですよね。
現在、シリーズ37作目となる『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が公開中!
ということで今回は、『映画ドラえもん』が世代を超えて愛され続ける理由について、東宝・映画宣伝プロデューサーの土肥直人さんにお話を伺いました。
■『映画ドラえもん』の歴史
『映画ドラえもん』は、1980年3月に公開された
『ドラえもん のび太の恐竜』から35年以上も続く人気シリーズ。通常のコミックとは別に描かれていた、藤子・F・不二雄さんの「大長編ドラえもん」が原作だと聞いています。
『ドラえもん のび太の恐竜』
土肥「映画の原作として大長編を『月刊コロコロコミック』で連載し、ほぼ同時進行で映画製作をするという流れを1997年の
『のび太のねじ巻き都市冒険記』まで続けていたそうです。そこからは、先生の意思を継いだスタッフたちが物語を作ってきました」
『のび太のねじ巻き都市冒険記』
――2005年には、ドラえもんの声優が大山のぶ代さんから水田わさびさんに交代となりました。
土肥「そうですね。
映画は1年お休みをして、2006年に声優が代わってから初めての長編作品
『のび太の恐竜2006』が公開されました」
『ドラえもん のび太の恐竜2006』
――1980年公開の映画第1作目も『のび太の恐竜』でしたが、このタイミングでリメイクするということにはどんな意味があったのでしょうか?
土肥「声優が代わるタイミングで、監督や脚本家など制作陣も代わったこともあり、新しく始めるのにふさわしい題材はやはり『のび太の恐竜』しかなかったんじゃないかと思います。
映画に限らず、長く続いてきたドラえもんの声が代わるということで当時色々なご意見がありましたが、子どもたちは違和感なく受け入れてくれたと思います」