連載記事:はじめてのPTA
「PTA活動ができない理由」を追及される理不尽【はじめてのPTA 第2回】
なかにはもちろん、個人的な事情を他人に言いたくない人や、言えない人もいます。そういう人が仕事を押し付けられてしまい、行けなくて休むと陰口をたたかれる、なんていうことも起こり得ます。
■学校から「児童名簿をもらうこと」の問題
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ちなみに、そもそもなぜ申込みをしないのに自動的に会員になるのかというと、
学校の名簿が勝手にPTAに流用されているからです。このように、個人情報を本人の同意なく第三者に渡すことは、個人情報保護法例(法律や条例)で禁止されています。学校はそのルールを守っていないのです。
以上のような理由で、現状のPTAのやり方には問題があることについて、おわかりいただけたでしょうか。
なお、気をつけなければいけないのは、問題があるからといって、PTAを丸ごと否定する必要もないということです。PTA活動にはいい面もいろいろあり、楽しんで活動している人たちもじつはけっこういるのです。
必要なのは、やり方を適切に改めることでしょう。
まずは自動強制加入をやめて、
「加入意思を確認して、同意の上入会する」というふつうの形にすれば、全部とは言いませんが、いまPTAが抱える多くの問題は解決、または改善していくはずです。
最近は徐々に、運営の仕方を正しく改めるPTAも増えつつあります。次回は、そういったPTAについてご紹介したいと思います。
■大塚玲子さんの著書
『PTAがやっぱりコワい人のための本』
(太郎次郎社エディタス/¥1,620)
そこにいるのはどんな人たち? 負担はいったいどの程度? PTAのネガとポジを徹底仕分け。読めば気持ちが軽くなる一冊!
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