今回の「やさしいママのひみつ」は、神奈川・逗子を拠点に活動するフードクリエイターチーム「Amigo Kitchen」の一人、志津野倫子さん。9歳の女の子のママです。
志津野倫子さん
娘さん:むすびちゃん9歳
1979年、愛知県豊田市生まれ。カメラマンのご主人が経営者の一人として関わる、逗子の映画館カフェ「CINEMA AMIGO(シネマアミーゴ)」を拠点に活動する、ケータリンググループ「Amigo Kitchen(アミーゴキッチン)」主宰、スイーツ担当として活躍中。
https://www.amigo-kitchen.com
志津野さんが、湘南での暮らしのなかで見つけた、笑顔で楽しむ子育て術について、お話を伺いました。
食と映画の活動は、家族で一緒に
早速、志津野さんの平日のスケジュールを見てみましょう。
6:45: 起床
7:15: 朝ごはん
8:00: むすびちゃん小学校へ。撮影、ケータリング、レシピ開発など
15:00: むすびちゃん帰宅
16:00: むすびちゃんを習い事に送る。再び仕事
18:00: お迎え、帰宅
19:00: 夕食、お風呂など
21:00: むすびちゃん就寝。片付け、作業仕事など
24:00: 就寝
仕事は、ご主人のお店「CINEMA AMIGO」内のキッチンや、葉山のキッチンスタジオなど、内容によって仕込み場所を変えているという志津野さん。ウェディングケーキの砂糖細工など、細かな作業は自宅に持ち帰り、むすびちゃんが寝た後、朝まで作業することも多いのだそう。
逗子海岸映画祭の食事会で手がけた、スイーツコーナー。©︎ AMIGO KITCHEN
もともと調理師免許を持ち、東京・渋谷のカフェで働いていた志津野さん。
「はじめは料理からスタートしたんです。あるとき、友人のウェディングパーティでケーキを作ったら、とても喜んでもらえて。大量生産ではなくオーダーメイドで、誰かのためにひとつのものを1週間かけて作って、それが大切な思い出になる、そして喜んでもらえるケーキって、楽しいなと思ったんです。そこから、一生懸命お菓子の勉強をしました」
ウェディングで手がけたスイーツ。©︎ AMIGO KITCHEN
その後、結婚してご主人の実家のある葉山に引っ越しし、ご主人が仲間と一緒に、カフェを併設した映画館「CINEMA AMIGO」を立ち上げます。
出産後、「CINEMA AMIGO」で出会った、キッチンチームの女性二人とともに、フードクリエイターチーム「Amigo Kitchen」を結成。志津野さんはお菓子、一人は地元の野菜にこだわったシンプルな料理、もう一人はデリを得意とし、3人で分業しながらケータリングなどの活動をしています。
志津野さんが手がけたウェディングケーキ。©︎ AMIGO KITCHEN
また、ご主人が主宰する、移動式映画館「CINEMA CARAVAN(シネマキャラバン)」では、日本中を回って上映会をするなか、野外レストランで料理とデザートを作ることもあるのだとか。
「昨年は、スペイン・バスク地方での二度目の『CINEMA CARAVAN』の映画祭に、娘も一緒に同行しました。娘は行く先々で、同じ歳くらいの子を見つけて遊んだり、手伝ったり。家族の仕事で、振り回してしまっていますが、いつかこういう体験をよかったなと思ってくれる日が来ると嬉しいです」
湘南での子育て
海も山もある、自然豊かな環境。湘南での子育ては、まさに理想的に思えます。
「やっぱり食材は豊富ですね。野菜や果物はもちろん海産物も、すぐに新鮮なものが手に入る環境だし、誰が作って、どう育てたかわかるものに囲まれていることが当たり前。
作り手や農家さんと近いし、市場で買い物することが根付いているから、食材を揃えるのは楽です。東京とは全く違う生活だなと思います。車で一時間、東京と葉山の距離感もいいですね」
お菓子づくりのお手伝いが大好きなむすびちゃんが、苺を切るのを担当。ママの手作りエプロンもお似合いです。
子育てのために、何よりも大切な食。湘南に、移住する人も多いというのも納得です。
「旦那さんがクリエイティブな職の人も多く、環境も似ていて、すごく仲が良くなりました。子どもがいるということもあると思いますが、そんな友人たちにはすごく助けられています。みんなに出会えたのは、「CINEMA AMIGO」の存在が大きいです」