連載記事:貯金感覚で始める3000円投資生活
生活カツカツから貯金のできる家計に見直す方法【貯金感覚で始める3000円投資生活 Vol.4】
日々の暮らしのなかで、「お金がなかなか貯まらない」と悩んでいる人は多いことでしょう。その場合には、投資よりもなによりも
家計を見直すことが必要になってきます。
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ファイナンシャルプランナーの
横山光昭(よこやまみつあき)さんは、「本格的な投資を始めるのは、月収の7.5ヶ月分の貯金」ができてから」と話します。それではつねに「お金の不安」につきまとわれている方は、どうやってお金が貯まる強い家計を作ればいいのでしょうか。
■貯まる! 強い家計を作る
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前回の記事で「投資の欠点」を知ったところで、ここであらためて3000円投資生活の「基礎部分」である
「貯まる家計」についてご紹介したいと思います。
人には、それぞれにあった次のような「お金のステージ」があります。
●第1ステージ:お金を管理する
家計簿を使ってお金の流れを把握する、ムダな支出をおさえる、少しずつ貯金を始めるなど、実生活に関わるお金をマネジメントしていく段階。
●第2ステージ:お金を学ぶ
お金を今後どう活用するか基本的な知識を学ぶ段階。
●第3ステージ:お金を活かす
投資を実践するのは、第3ステージです。
3000円投資生活を成功させるためにも、この段階をきちんとこなすことが大事です。とりわけ、第1ステージである「お金を管理する」をおろそかにしていては、けっしてうまくいきません。
「お金をきちんと管理し、ムダな支出をおさえ、強い家計を作ることができてはじめて、無理なく貯金と投資を行うことができるのです」(横山さん)
同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいるのはなぜなのだろうか? 自分の軸を作り上げるためにも、「お金の使い方を3つに分ける」ということをぜひとも知っておいて欲しいと思います。
■お金の使い方の3分法
(1)消費
生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない。
【例】食料や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など
(2)浪費
生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方。
【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など
(3)投資
将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる。
【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など
出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」(横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)より抜粋
まずはこの表を参考にして、家計の支出をあなたなりに
「消費」「浪費」「投資」に3つにわけてみましょう。これだけでも十分、お金が貯められる体質作りへとつながります。