連載記事:【親子で楽しむ絵本の時間】

不思議な世界観をとことん楽しむ! 心がおどるハロウィン絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第21回



■パンプキン

不思議な世界観をとことん楽しむ! 心がおどるハロウィン絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第21回

作・絵:ケン・ロビンズ/訳:千葉 茂樹/出版社:BL出版
「パンプキン」

こちらは、荷車からあふれたかぼちゃが目を引く写真絵本。かぼちゃの種まきから収穫されるまでの様子や、おばけランタンがつくられるまでの様子などがリアルに紹介されています。日本ではなかなかお目にかかれない大きなかぼちゃの姿や、実際のおばけランタンなど迫力ある実物の写真に圧倒…! 作中ではおなじみの顔以外にも、なんともひょうきんな表情をもつランタンの姿も。イラスト絵本と違い、派手さのない硬派な写真絵本ですが「こんな風景を一度見てみたい」「たくさんのランタンが並ぶ姿はとっても楽しくてかわいくて、親子で見とれてしまいました」などの口コミが多く寄せられています。


■ハロウィンのランプ

不思議な世界観をとことん楽しむ! 心がおどるハロウィン絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第21回

作・絵:小林 ゆき子/出版社:岩崎書店
「ハロウィンのランプ」

ジーナはハロウィンの日にかぼちゃのランプをつくりますが、うまくつくれずイライラ。1人で歩いていると魔女の格好の女の子に出会います。でも連れられていったのは、なんと本物のおばけパーティーで…。ハプニングの行く末だけでなく、ジーナとサリーの2人が仲直りできるかどうかも作品の見どころ。相手を認めて受け入れることはとても難しいけれど、そこから生まれる絆がある。そんなことがやさしく描かれているようです。やわらかいタッチのイラストも魅力的で、ハロウィン模様の住宅街や街のパーティー会場などに見入ってしまう人も多いようですね。

■ポルトガルのむかしばなし はしれ!カボチャ


不思議な世界観をとことん楽しむ! 心がおどるハロウィン絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第21回

作:エバ・メフト/絵:アンドレ・レトリア/訳:宇野 和美/出版社:小学館
「ポルトガルのむかしばなし はしれ!カボチャ」

表紙から「おもしろそう…」と予感めいたものを感じてしまうこちらはポルトガルの昔話がベースとなっています。孫娘の結婚式に出かける途中、オオカミとクマとライオンに出会うおばあさん。「これから結婚式に行くから、帰りにはもっと太っているよ」と機転をきかせてその場を逃れます。事情を知った孫娘はおばあさんが無事に帰れるよう、畑のカボチャをすっぽりかぶせて…。一目散に家に向かって走るおばあさん。網タイツにハイヒールとアグレッシブなファッションにも目がいきます。作中では同じセリフが何度も繰り返され、歌を歌っている気分に。ユーモアたっぷりの逃走劇の結末が気になりますね!

絵本を読むだけでも十分ハロウィンの雰囲気が楽しめる絵本をご紹介しました。
「ぼく(わたしも)もハロウィンやりたい!」と子どもが興味をもったら、ぜひ家族で「なにをするか」相談してみてはいかがでしょうか。

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