豊かな食材に囲まれ、エコハウスに暮らす、とてもうらやましい環境に思える、伊藤さんの暮らし。
地方移住というブームに対しては、どうお考えですか?
「都心には都心で、地方都市は地方都市でできることがあるから、どちらでもいいと思っています。どちらにいても大変だし、人生の目的と自分の状況がどうかによると思うんですよね。
私の場合は札幌に元実家があったし、勢いで移住したわけではないんです。周りの人たちが2005年くらいからどんどん地方に移住しているのをずっと見てきて、これならできるんじゃないかと、確かめてからのジャッジでした」
ブルーベリーやじゃがいもも収穫できる庭は、子どもにとって十分楽しめる場所
「ブームには流されなくていいと思うんです。仕事が変わったり、夫婦の関係性が変わる人もいるし、自分ができると思ったタイミングでしないと、本当に辛いと思います。私は冒険家と名乗ることで、これが普通ではなくて、結構危険なことをやっているというリマインドにもなっています。普通の人ができると思ってやったらできないようなことを、冒険家としてやっているだけですから」
■これからの環境をまもる「みんなができる方法」
「暮らしかた冒険家」として、 “暮らしの常識と思われていることに対して、ほかにやり方はないか? いつも疑っていきたい” と話す伊藤さん。
「これまでは、自分が楽しければいいと思っていたけど、子どもが生まれてからは
環境に対する考えについても、 “社会全体に広まらないと、子どもが大人になるまでもたない” と思っているんです。だから、
みんなができる方法を考えるようになりました」
環境や未来の社会について “みんなができること” を常に考え、「100万人のキャンドルナイト」をはじめ、環境を考えるムーブメントを数々手がけてきた伊藤さん。日々使うものも、
環境への影響を考えているといいます。
「そもそも洗剤の香料が苦手なんです。自然の香り、もしくは匂いがしないものを選んでいくと、
自然派の洗剤にたどり着きますよね。逆に、環境にやさしい、自然由来のものを選んでいると
手荒れもしない。そこがいいなと思います」
天然素材を使っている上に、売上の1%が原料の産地であるボルネオ島の環境保全に役立てられている、ヤシノミ洗剤の「サラヤ」の取り組みには、とても共感するという伊藤さん。もともと
「ヤシノミシリーズ」を使っていたそうですが、改めてご体験いただきました。使い心地はいかがでしょうか?
「サラヤ」のヤシノミシリーズ。環境と人権に配慮して生産された、認証植物油を採用。必要以上使わずに、しっかりとした洗浄力も実現。右から、ヤシノミ洗剤、ヤシノミ洗濯洗剤、ヤシノミ柔軟剤
無香料、無着色。食器に洗剤の香りうつりがなく、匂いに敏感な伊藤さんにも安心して使えます。本体(ポンプ付き 500ml/400円)、詰め替え(480ml/270円)
「近所のお店では『ヤシノミシリーズ』を扱っていないので、なかなか買えず、よっぽどのことがない限り、アクリルたわしで乗り切っていましたが、やっぱり便利ですね。『ヤシノミ洗剤』は、ほかの自然派洗剤と比べて、汚れがすっと落ちるので洗い残しもなくて安心です」
何よりも香料が苦手な伊藤さんは、これまで柔軟剤は使っていなかったのだとか。
「肌触りよりも、においがないことを優先していました。
無香料の柔軟剤って、ほとんどないですよね。でも『ヤシノミ柔軟剤』を使ってみたら、香りもなく、乾燥機にかけてもふわふわで、すごくいいなと思いました。やっぱり肌触りがいいと、気持ちがいいですね。今度から柔軟剤をも使ってみたいと思います」
ふんわりした肌触りと、しっかりとした吸水力。繊維が柔らかくなることで、肌にも衣類にもやさしくなります。ヤシノミ柔軟剤(380ml、オープン価格)
■母から教わった「甘やかさず、考える力を身につける」子育て
環境や社会にやさしいことを心がけている伊藤さん。子育てで気をつけていることは、
甘やかさないこと、「やさしいママじゃない」と笑います。
「 “暮らしかた冒険家”って変わっていますよね。仕事を兼ねて、海外に1ヶ月行くこともあるし、親がいつも家で働いている。これが普通だと思って育ったら、世の中でまったく使いものにならないと思うんです。人がよく来るのでちゃんと挨拶ができるように、人見知りをしないようにとは思っています」
時間は限られますが、集中して仕事をすることで、お子さんとの時間をたっぷり作るのが伊藤さんのやさしさ。そして厳しく接することで、
自分で考える力をつける子育てを心がけているそう。
「仕事を
やりきった感がないと、子どもと遊びたいのに、もやもやしてどっちつかずになってしまうんですよね。私ができるのは、食後に一緒に遊ぶこと。できるだけ全力で遊びます。私自身、
『自分が始めたくてやったことは、自分で辞めろ』と言われて、甘やかされないで育ってきました」
「母から勧められて始めたクラシックバレエでさえ、途中で『ステージママやりたくないから、続けたいなら自分でなんとかして』と言われ、発表会の情報収集をしたり、衣装にスパンコール縫い付けたりしていました。
お金は必要最低限は出してくれるのですが、レオタードは1着あれば十分とファッション的に何着も持つのはNG。辞めたいときも先生にどう切り出すかというのを、小学生で考えなきゃいけなかった。
でも苦労していると、先生がお下がりをくれたり、頑張ってちゃんとやっていれば、誰かが見てくれて、助けてくれるんです。誰のお母さんと仲良くなれば情報をもらえるかなど、処世術を学んだんですね(笑)」
「泣いてもわめいても変えてくれない。親の方針というのは、本当に強いなと思います。この人に言っても仕方がないから、
『じゃあどうする?』と自分で考えるようになるんです。うちの母と同じように、厳しいかもしれないですが、徹底的に説明して納得させようと思っています。
お母さんだから当たり前じゃなくて、お母さんでもやりたくないことはやりたくない、やらなくていい。そんな母の子育てが今の私を作っているから、感謝しているし、自分の子どもにも引き継いでいきたいですね」
取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし
[PR]サラヤ株式会社
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http://www.yashinomi.jp/
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