今回の「やさしいママのひみつ」は、インスタグラマーで、フリーのフォトグラファーとしても活躍する
ひとみさん。パンを中心とした
食卓の写真が人気で、フォロワー数は14万人を超える、2人の女の子のママです。
好きな写真でSNSを楽しみつつ、笑顔で子育てや家事をするために、ひとみさんが心がけていることについて、お話を伺いました。
右から、初の著書『パンばか食堂』(ワニブックス)と、最近参加した『おいしい器の使い方』(KADOKAWA)。『パンばか食堂』は、韓国版と中国版も発売され、海外のファンも多い。
ひとみさんのインスタグラム@amehtmには、パンを始めとする美味しそうな「ごはん写真」が並ぶ。料理だけでなく、小物選びやスタイリングにも注目。
午後からは、完全に子ども優先の時間に
早速、ひとみさんの平日のスケジュールを見てみましょう。
5:00 : 起床。携帯をチェック
5:30 : 身支度、前日の残りの家事を済ませる
6:10 : 家族が起床。朝ごはんの準備。旦那さんが子どもたちの支度
6:30 : 家族揃って朝ごはん
6:50 : 旦那さんが、子どもたちの公文の宿題を見る
7:40 : 長女、小学校へ
8:05 : 旦那さんが次女を幼稚園に見送り。学校行事、習い事、仕事など
14:00 : 次女を幼稚園にお迎え
15:00 : 長女を小学校にお迎え
17:30 : お風呂
18:00 : 夕食
19:30 : 布団に入る
20:00 : 子どもたちと一緒に就寝
インスタグラムを始めるまで、専業主婦だったひとみさん。とはいえ朝起きてすぐ、化粧をするというのに驚きです。
「化粧するタイミングを逃したら、バタバタしてできないですよね。そうすると家でゴロゴロしてようかなという気持ちになってしまうので、そこでスイッチを入れます。朝、長女は集合場所までお見送りもあるので、余計に朝はちゃんとしておこうと思います」
休日のランチは、お子さんたちと一緒にサンドイッチづくり。
次女が幼稚園に通いだしてから、午後はほとんど子どもたちのための時間にしているそう。週に2回は午前中にお迎えということもあり、なかなか自分の時間は取れないといいます。
「幼稚園が終わって園庭で遊んだら、そのまま小学校にお迎えに行って。お友達と約束したり、習い事もバレエや公文などで平日は予定が埋まっていて、子どもたちは結構忙しいですね。やりたいことはやらせてあげたいですが、忙しすぎて、遊んだりゆっくり休む時間がなくなり、疲れてしまわないように、できる限り応援してあげたいと思ってサポートしています。プライベートでも一緒に過ごす時間が長い、幼稚園のママ友は、困ったときに助け合える家族のような存在です」
そんな中で、
SNSとの付き合い方も少し変わってきたといいます。
「前は隣に子どもがいても、しょっちゅう携帯をチェックしていたのですが、今はほどほどに。子どもたちが寝てから、ベッドの上で少し見たり、手が早く空いたときに
時間を決めてするようにしていますね。仕事のメールをするときは、『これから仕事のお返事をするから、その間は話しかけないでね』と先に言ってから済ませます。
今は子どもたちも全部わかるし、生活の流れがあるなかで動いているから、これくらいが自分の中でバランスがいいと思っています」
簡単に美味しく。ひとみさんの食事ルール
子どもたちのための時間が増えた分、これまでたっぷり時間をかけていた、食事のための時間も短くなってしまったのだとか。
「今まではごはんの支度をする時間も長く、手をかけたりできたのですが、今は家族のペースが “朝の早い時間帯” に集中するようになり、私もみんなと一緒にごはんを食べるので、
簡単な料理が多いですね。朝ごはんもトーストとサラダ、スキレットで焼いた目玉焼きは必須。それにハムやソーセージ、トマトが定番メニューになっています」
トマトを上手に切るお姉ちゃんを妹が見守ります。
「夫は早い日は17:30に帰宅しますが、週に2、3日は午前様。その代わりに朝、子どもたちの世話を頑張ってもらっています。だから4人揃うのは朝ごはんだけ。でも夫はパンが好きじゃないので、本に載せたメニューも食べたことのあるのはピザくらい(笑)。パンメニューは、私と娘たちのごはんなんです」
ひとみさんが一番好きだという「紅茶豚のサンドイッチ」。紅茶豚は、紅茶のティーバッグで煮て、しょうゆとみりん、酢のタレを入れたジップロックで漬け込んだもの。チャーハンの具やラーメンのチャーシュー代わりなど、いろいろと使えるそう。
塩もみした人参とレタス、しょうゆを混ぜたマヨネーズを挟んで。
食材へのこだわりは、
妊娠を機に強くなったというひとみさん。
「できるだけ良い環境で作られているもの、どこの何かわからない野菜はあまり買いたくないので、少し高くても安心できるものを選ぶようにしています。よく行くスーパーには、なかに直売所があるので、そこの野菜を先に見るようにしたり。安全ということもありますが、単純においしいんですよね。
特に卵は、養鶏が盛んな街なので、卵のお店がすごく多いんです。卵の自販機で、その日に生みたての卵を売りに来たりするので、それに合わせてまとめ買いするようにしています。わが家のメニューには目玉焼きが重要だから、卵がおいしいことが大切です」
ひとみさん流、パンを美味しくいただくコツ
大好きなパンも
美味しく食べるコツがいくつか。
「パンを焼く前に、
霧吹きをして水分を補います。母が景品で当てたトースターを10年以上使っているので、少しでも美味しく焼き戻したいと、お気に入りのパン屋さんから美味しく焼くコツや、おすすめの食べ方、アレンジ法を聞いたりしています。
パンを解凍するときに使うせいろは、使いやすい場所にスタンバイ。
カンパーニュや大きめのバタールなど、しっかりしたハード系のパンを解凍するときは、いつも
せいろで蒸します。冷凍する時点で、解凍する際の
最大の大きさでカットしておくのがポイント。できるだけ大きな塊で冷凍すると、解凍したときにパンの水分が逃げにくいんです。
スライスした状態で1枚ずつ解凍すると、焼いたときに硬くなってしまうんですよね。せいろを使うときは
クッキングシートを敷いて、使い終わったらしっかり乾燥させることも忘れずに」
SNSを通して変わった「写真」との付き合い方
日々の
食卓を写した写真が、とにかくおいしそう! と話題のひとみさんのインスタグラム。実はカメラは独学なのだとか。
「東京でインテリア雑貨のスタイリストのための専門学校に通っていたときに、少しかじる程度で。インスタを始めてから、カメラが欲しいと思うようになりました。インスタは長女が生まれて半年くらい経ってから始めたので、6年くらい。最初は娘の成長記録として使っていたんです。
現在愛用している一眼レフ。棚に入れていたら触る機会が減ってしまったため、すぐ撮れるようリビングに。
でも友達以外のユーザーさんを見ていたら、同じように子育てをしながら、素敵な暮らしをしている人、食卓やごはんの写真を撮られている人を見つけるようになって、自分もこういう風に食卓に気を使っていきたいなと思い、参考にしながら少しずつ、料理の写真を撮るようになりました。
それまでにもSNSに晩ごはん記録を載せていたことがあって、結婚をするまでほとんど料理をしたことがなかったので、友人たちに褒めてもらうのが料理をするモチベーションにもなっていました。夫がなかなか褒めてくれないこともあり、誰かにちょっとでも認めてもらいたいという気持ちもあったんですね。でもインスタグラムでは記録として適当に撮った写真ではなく、食卓がよく見えるよう意識して撮るようになりました」
元々のセンスもあり、作り込み過ぎないコーディネート。さらに携帯で撮っていた写真を一眼レフに変えて撮るようになってから、どんどんフォロワーが増えていったそう。
「最初はミラーレスの小さなカメラ。今は
『SONY』のα7を使っています。写真を撮るのが楽しくて、いろいろなパターンで撮っていました。インスタグラム経由でPRしたり、フォトグラファー契約しているところから、不定期で商品を撮影させていただくこともあります。インスタグラムがきっかけで、私の雰囲気で撮ってくださいというお仕事もあり、生活が変わったなと思います」
今はプライベートな写真を撮る時間があまりないといいますが、それでもつい溜まる写真は、ほとんど
データで管理しているといいます。
「写真をプリントしても、それを整理するのが大変というのもあります。祖父母には、アプリの『みてね』を使って、写真を共有しています。それから携帯のアルバムに入れておけば、アプリを通してチェキプリンターで出せるので、お気に入りはプリントして壁に飾っています。友達の写真もデータで送ることが多いですが、チェキにすると喜んでもらえるんですよね。
家族の写真は写真館にお任せして、
フォトブックにして保存。毎年夏に、屋外で子どもたちを撮ってもらっています。以前使っていた小さなカメラは、今長女が使っていて、結構かわいい写真を撮っています。私の影響で、食べる前に写真撮るために、テーブルに登ろうとして夫に怒られたときは、私が『すみません!』と謝りたくなりました(笑)」
同級生の写真館で、毎年撮ってもらう子どもたちの写真はフォトブックに。