家が片づかない理由はたった1つ…自分の靴の数、把握してる?【スーパー主婦・井田典子さんの“片づけの極意” 第1回】



■「枠」を決めて、管理は家族それぞれに「任せる」

家が片づかない理由はたった1つ…自分の靴の数、把握してる?【スーパー主婦・井田典子さんの“片づけの極意” 第1回】
――自分のモノを減らすだけでも大変なのに、主人や子どもにもモノを減らしてほしい場合はどうしたらよいのでしょう?

井田さん:わが家にも、本好きの夫が毎週のように本を買ってきて本が増える一方だった時期がありました。そこで、まず本を収納する「枠」を決めて、そこからはみ出さないというルールを作りました。

そして、家族の誰かが読んでいる間は置いておくけれど、みんなが読み終わった本については、「もう一度この本を読むか?」が具体的に思い浮かばなかったら手放すという基準も作りました。

いったん「枠」を決めてしまえば、モノが際限なく広がることはなくなるので、とても楽になりますよ。

――モノの管理には、まずは「枠」を決めることが大事。そして、その「枠」に入らない分はためこまず、常に見直す、ということですね?

井田さん:本棚やげた箱のような家族みんなが使う場所では、家族別の「枠」を作ります。例えば、「私はこの2段、夫はこの2段、子どもはこの1段」というふうに。

この時、「あなたの分はここだけにおさめて」と言うのではなく、「ここはあなたに任せるね」と言うのがポイント。
任されるとうれしいものですから、本人にも管理する気持ちが生まれます。

――確かに、言い方ひとつで全然印象が違いますね。また、これは、主人だけでなく子どもに対しても同じですね?

井田さん:そうです。「〇〇して」と言われると、誰でもやらされ気分になり反発心が生まれてしまいますが、「任せるよ」と言うと、子どもも張り切りますよ。そして、「何を入れるのか? どれくらい入るのか?」など、自ら考えるようになります。

子どもは、最初は筆箱やランドセルの中など、小さな範囲から任せると良いと思います。そして、その子なりに工夫して片づけられたら、行動や工夫を具体的にほめてあげましょう。

また、まだ小さいうちは、片づけるという言葉自体が難しいので、「戻してね」と伝えるとわかりやすいと思います。
そうすると、「最初にどこにあったかな?」と子どもなりに一生懸命考えます。わかりやすいように、棚や引き出しに絵や写真を貼り、ざっくりグループ分けして片づける練習からはじめてみると良いでしょう。

家族片づけのコツは、「枠」だけ提供して、後は家族それぞれに「任せる」こと。夫や子どもが「枠」の中をそれぞれ自分で管理してくれるようになると、お母さんはきっとすごく楽になれるはずですよ。


「枠」を与えて後は「任せる」――。主人や子どもと、家の中で縄張り争いをしている場合ではないと実感(苦笑)。上手な片づけには、上手なコミュニケーションも必要なのだと思い知りました。

次回は、差し迫った年末の大掃除についておうかがいします。


参考図書:
『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』(主婦の友社)
井田典子/著 1200円(税別)
家が片づかない理由はたった1つ…自分の靴の数、把握してる?【スーパー主婦・井田典子さんの“片づけの極意” 第1回】
NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。


まちとこ出版社N


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