連載記事:入浴のお悩み解決! 知っておきたい「お風呂の魔法」
妊娠中のお風呂NG、体全体を石けん洗い…それって正しい入浴法?【入浴のお悩み解決! 知っておきたい「お風呂の魔法」 第2回】
何かと不調を感じやすい妊娠中、赤ちゃんのお世話で大変な出産後。それでもキレイをキープしたいときはどうしたらいいのでしょうか?
美しくなれて、かつ時短・簡単なお風呂術を、睡眠とお風呂の専門家で、
『ぐっすり眠れる、美人になれる! 読むお風呂の魔法』(主婦の友社)の著者である小林麻利子さんにうかがいました。
お話をうかがったのは…
小林麻利子(こばやし・まりこ)さん
ナイトケアアドバイザー、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、上級心理カウンセラー。身体の不調に悩む女性のための生活習慣改善サロン「flura」をオープン。これまでに1700人の女性の不調を悩みを解決し、サロンは1年半先まで予約待ち。著書は『美人をつくる熟睡スイッチ』(ジービー)、『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』(ダイアモンド社)など。ただいま7カ月の男の子のママ。
■妊娠中、お風呂は入らないほうがいいって本当?
――妊娠中はつわりや体形の変化などで入浴を億劫に思い、シャワーですませる方も多いようです。お風呂には入ったほうがいいのでしょうか?
小林麻利子さん(以下、小林さん):妊娠中の不快症状に加え、温度が高いお湯はおなかの赤ちゃんに悪影響と思って、シャワーですませる人が多いとも聞きます。
でも、これは間違い。
2016年の研究(※)では、妊娠後期に41度で10分間入浴しても問題ないという結果が出ています。今回推奨しているのは40度なので、さらに安心です
さらに、妊娠中は胎児の成長のためにも、お母さんのホルモンバランスを整えることが大切。しっかりとお湯につかり、リラックスすることで、自律神経を整えて、ホルモンバランスをコントロールしてあげたいものです。
そうすることで、妊娠後期の寝つきの悪さや眠りの浅さを解消することもできます。
――妊娠中の不快を軽減する入浴法はありますか?
小林さん:妊娠中から出産後まで、むくみに悩まされる方は多いですね。おなかが圧迫されて、下半身のリンパの流れも血流も悪くなりますから。
鏡で自分の顔を見て、ガッカリなんてことも…。
でも、お風呂に入ると水圧によってリンパの流れがよくなり、むくみが解消されます。
さらに入浴中、ふくらはぎや足の指をやさしくマッサージしてあげれば、水圧と相まってより効果的でしょう。
また、妊娠中は血圧が高くなりがち。息を吐くたびに「あーっ」と声を出しながら入浴すると、体の力もほぐれ、血圧上昇を防ぐこともできます。