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災害大国・日本に暮らすママにとって、災害は他人事ではありませんよね。しかも、いつどこにいるときに起きるかわからないのが災害の怖いところ。小さな赤ちゃんや子どもを守るためには、日頃から災害について考えておくことが大切です。
ママ・イラストレーターのアベナオミさんは、2011年3月11日、宮城県多賀城市で車を運転中に地震に遭いました。1歳の息子さんは保育園、旦那さんは仕事中で、家族はバラバラという状況。「いざ大地震が起きたときどうしたらよいのかわからなかった」と当時を振り返ります。
幸い家族は無事で自宅の被害も少なかったものの、「わが家では、避難所へ行きたい夫と行きたくないわたしとで意見が割れました。どういう行動をするのか、家族でルールを決めておくことが大切です」とアベさん。
アベナオミさんプロフィール
イラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2 児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010 年に漫画家としてデビュー。2011 年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。2016年の熊本地震の際には地震のノウハウをツイッターで発信したところ、大きな話題に。
ブログ:
http://illustrator-abe-naomi.blog.jp/
instagram:
@abenaomi
アベさんは書籍『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』の中で、東日本大震災の体験と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術を紹介。さらに都心でママ防災に取り組む
NPO法人ママプラグや熊本地震の震源地に近い
空港保育園を取材し、防災力を高める秘訣をまとめています。今回はその一部をご紹介します。
■都会ママの心配事ベスト3は? 防災力アップの3つのコツ
東日本大震災直後から関東圏でママのための防災に取り組んでいる「ママプラグ」代表の冨川万美さんによれば、大地震が発生したときの都会ママの心配事ベスト3は以下のとおり。
【都会ママの心配事ベスト3】
1.子どものお迎え問題(保育園や学校)
2.物資不足問題(オムツや食料)
3.トイレ問題
どれも悩ましいものですが、実はこれらは比較的かんたんに対策できる問題。具体的には、会社にスニーカーを常備したり、オムツや食料を多めにストックしたり、簡易トイレを用意しておいたり、といったことで対策できます。
「この3点はハード面の問題です。それよりも防災力アップに必要なのは、ずばり
ソフト面です」と冨川さん。具体的には次のようなことだそうです。
【都会ママ防災力アップの3つのコツ】
1.地域コミュニケーション
「遠くの親戚より近くの他人」。近所の方との関係が災害時は大きな力に。
2.家族のルールの徹底
家族がバラバラで被災した場合に備えて、連絡方法や集合先についてのルールを話し合っておく。
3.自分の目線で考え、防災用品をそろえること
防災は十人十色。生活スタイルや家族構成、職場、自宅の場所や時間帯を思い浮かべながら必要なものを考える。
持ち出しリュックは準備していても、実際に誰がいつ持ち出すのかなど、
行動のシミュレーションまではできていない人も多いのではないでしょうか。ぜひこの機会に考えておきたいですね。