夫を捨てたい。いくたはなが本音でつづる壊れかけた夫婦の風景
■夫を捨てる前に妻たちにできること
本作では結婚生活の理想と現実が描かれるなかで、「現実との折り合いの付け方」についても別の角度から示してくれます。
物事にはさまざまな視点があるように、夫婦関係もまた夫婦それぞれの視点から日々の暮らしを解釈し、思い込みのなかで相手を誤解してしまうこともあります。
小さな誤解はいつか大きな亀裂となり、夫婦として後戻りができなくなることもあるでしょう。
しかし夫婦関係の齟齬を解消するにはもう一度「相手を知ること」が必要なのかもしれません。
『夫を捨てたい』より
本作でも崖っぷちの夫婦関係を前に、はなは夫に気持ちを伝え、話し合いの場を持つことを決めます。
『夫を捨てたい』より
もちろん話し合いが始めからうまくいかないこともあるでしょう。
だからといって小さな努力を放棄していては夫婦関係は悪化の一途をたどるだけ。
かつて心から好きだと思えた相手を愛し続けるために、お互いにわかり合おうとすることを諦めないことがきっと大切なのです。
「人間同士は分かり合えない」という前提を以ってしても、そこで思考停止にならず逃げないという意味で…。
時間と労力を要することだけれど、夫婦を、家族を、そして愛を信じ続けるためにも、対話することから逃げない勇気を持ち続けたいものです。
そして本作では大きなターニングポイントとして描かれるはなと夫の話し合いのシーン。果たして彼らの話し合いは実を結ぶのでしょうか?
続きはぜひ本書でお楽しみください!
『夫を捨てたい』(祥伝社)
いくたはな著(祥伝社)980円(税抜)
大学生でつきあった彼と交際して4年が経った頃、妊娠を機に結婚。そんな新婚妻の私、“はな"には悩みがある。
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