コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし
美人で有能で残虐…中国史上唯一の女帝「武則天」は、なぜ最高権力者になれたのか【夫婦・子育ていまむかし Vol.29】
ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。
前回の
マリー・アントワネット編はいかがでしたか?
「パンがなければお菓子を食べればいい」のセリフ(本人は言ってない!)で知られていて、絢爛たる栄光から最後は処刑されるという悲劇の女王として有名な彼女。民衆の憎しみを募らせる原因を本人が作ってしまったこともありますが、調べたところいわゆる悪女ではなさそうでした。
中国史上唯一の女帝
三大悪女といえば…?
今回紹介するのは、マリー・アントワネットとはいろんな意味で真逆のようなあの人!
中国三大悪女に名を連ね、中国4000年の歴史の中でも唯一の女帝、
武則天(則天武后)です。
中国史には疎いワタシ。でも調べてみると出るわ出るわ、驚くようなエピソードの数々!その中でも彼女の人となりが感じられる部分を紹介していこうと思います。
中国史上唯一の女帝となった人の出自は意外にも傍流貴族。しかし身分は高くなくとも父親が材木商から地方の長官に成り上がった人物で、商才と出世欲、そして財産がしっかりあったことがわかります。
後妻の子だった照という少女は、幼い頃から地頭の良さが目立っていたのかもしれません。父親に溺愛され高度な教育を授けられたことが、後々に効いてくるのです…!
父親が亡くなると先妻の兄たちから厳しいいじめを受け辛い日々も過ごした照。でもここで泣き寝入りするタイプなら女帝まで成り上がれるわけもございません!
14歳の時、唐の皇帝、太宗の後宮に入ることになりました。これが照の運命を変え……ません、まだ!
太宗皇帝はすでに老齢で照は若く、また才人という身分の低い妃だったのでほとんど接触もなく過ごしていました。