くらし情報『民藝運動の創始者・柳宗悦の蒐集の軌跡を辿る。日本民藝館創設80周年を記念した特別展』

2016年8月22日 12:00

民藝運動の創始者・柳宗悦の蒐集の軌跡を辿る。日本民藝館創設80周年を記念した特別展

『工藝』第1号石皿特集聚楽社1931年1月装幀・芹沢けい介

日本民藝館にて9月1日から11月23日まで、創設80周年特別展第3弾となる「柳宗悦・蒐集の軌跡」が開催される。1936年、無名の職人による日用の工芸品「民芸(民衆的工芸)」の美の発見者として知られる柳宗悦らにより民藝運動の本拠として開設された日本民藝館。創設80周年を記念した特別展第3弾となる同展では、民藝運動の創始者としての柳宗悦ではなく、生涯にわたって“信と美”を追求し続けた蒐集家としての柳宗悦に注目し、柳宗悦が蒐集した作品の中から、蒐集年代が明らかな日本のコレクションを中心に展示する。同展は、作品が蒐集された順を追って構成される初の試みとなっており、ひとりのコレクションとしては極めて広範囲な分野に渡った作品を蒐集していた柳宗悦の蒐集作品が蒐集順に展示される。柳宗悦は1910年から1923年まで、21歳で創刊に参加した雑誌『白樺』に掲載される西洋美術の図版選定などに大きく関わる一方で、中国や朝鮮の陶磁をはじめとする東洋美術に関心を寄せ、1914年には朝鮮半島から訪れた浅川伯教が手土産として持ってきた「染付秋草文面取壺(瓢形瓶部分)」に大いに感銘を受け、当時評価されていなかった陶磁器をはじめとする朝鮮工芸を精力的に集めた。

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