2022年9月6日 23:30
ベースマーク 2023年春夏コレクション、“広角レンズ”を覗き込んだ世界へ
ベースマーク(BASE MARK) 2023年春夏コレクションが発表された。テーマは“WIDE PICTURES”。
広角レンズを着想源に
着想源となったのは、写真レンズの分類の一種である「広角レンズ」。前シーズンのルック撮影時に、この広角レンズを使用したというデザイナーの金木志穂は、カメラを抑える構図によって、上下左右に伸びたり縮んだりする被写体に心をくすぐられ、次シーズン(つまり今シーズン)のアイディアが一気に膨らんだのだという。
こうして完成したコレクションは、会場作りから広角レンズの特徴を反映。レンズをモチーフにしたサークル型のランウェイを舞台に、“どこか歪みのある”ユニークなピースの数々が会場を席巻した。
“ホール”のある洋服
特徴的なのは、レンズを開いた瞬間を表現しているように、布地にホールを空けた個性的なウェア。ニットトップスの編地をほぐして丸いサークル型を描いてみたり、ポロシャツに無数の“裂け目”を作ってみたり、パンツの布地を大胆にカットしてみたり…。
単体でも十分目を惹くピースだが、今季はその本来あるはずのない“穴”を埋めるように、レイヤードすることで、より複雑な表情を引き出しているのがポイントだ。