子供が自転車で青切符 「反則金は保険で払える?」専門家の答えは…
2026年4月1日から、自転車の交通違反に対しても『青切符(反則金制度)』が導入され、大きな話題となっています。
高校生など、16歳以上の子供を持つ親の中には、このような疑問や不安を抱いている人もいるのではないでしょうか。
「もし子供が、警察に青切符を切られてしまったらどうしよう」
「加入している自転車保険で、その反則金を支払うことはできるのだろうか」
そこで、知っておくべき保険の適用ルールと注意点について、株式会社ライフサポーターの五十嵐敬祐さんにお話をうかがいました。
「青切符を切られたら…」自転車保険はどこまで頼りになるのか
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――新しく始まった自転車の青切符制度とは、どのようなものなのでしょうか。
比較的軽微な交通違反をした際、警察官から交付される『交通反則告知書』のことです。
一時不停止や軽微な速度超過、信号無視、スマホを操作しながらの『ながら運転』などが対象となります。対象年齢は16歳以上です。
青切符を交付されると同時に納付書が渡され、原則として7日以内に反則金を納付しなければなりません。
反則金を期日までに納付すれば、刑事手続きや裁判に進むこともなく、前科がつくこともありません。
――子供が青切符を切られてしまった際、加入している自転車保険で反則金を支払うことはできますか。
結論から言うと、答えは『NO』です。
国に納める罰金や反則金は、法律上いかなる保険でも支払うことはできず、全額自己負担となります。
――なぜ、保険を適用することができないのでしょうか。
保険が支払われる対象は、あくまで『第三者に対して発生した損害分』だからです。
違反行為に対するペナルティである反則金は、第三者への損害賠償には当たらないため、保険会社からお金が支払われることはありません。
自転車保険で補償されるケースとは
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――そもそも、自転車保険とはどのような時に支払われるものなのでしょうか。
自分や親族以外の人に怪我をさせてしまった場合や、他人の物を壊してしまった際、相手に対して発生する賠償金を保険会社が支払ってくれます。自転車保険という名称で販売されているもののほか、自動車保険や火災保険に特約としてついている『個人賠償責任補償』や『日常生活賠償責任補償』が、これにあたります。
補償限度額が3億円までとなっているプランも多く、万が一の高額な賠償事故の際には強力な守りとなります。
――自分自身の怪我についてはどうなるのでしょうか。
相手への賠償とは異なり、自分自身の怪我については、別の『傷害保険』などに加入していないと補償されないケースが往々にしてあります。
ご自身や家族が加入している保険が、どのような内容になっているかを今一度確認することが大切です。
――トラブルを防ぐために、家庭内で今どのような対策をしておくべきでしょうか。
特に16歳以上の自転車を利用しているお子様がいるご家庭では、どのような行為が交通違反になり、青切符の対象となるのかを一度親子で話し合ってみることをおすすめします。
あわせて、お住まいの地域で義務化されている自転車保険に正しく加入できているか、その補償内容はどうなっているかを確認しておくと安心ですね。
ルールを知り、悲劇を防ぐための備えを
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自転車の青切符導入は、単に罰則を厳しくするためのものではなく、重大な事故を未然に防ぐための警鐘です。
万が一の事故の際、相手への賠償は保険で補えても、奪ってしまった命や失われた健康を元に戻すことはできません。
新しく始まった制度をきっかけに、家族で安全運転への意識を共有し、より安心して毎日の移動を楽しめる環境を整えてみてはいかがでしょうか。
株式会社ライフサポーター 代表取締役。
茨木市で保険代理店を営んでおります。地域密着でわかりやすい説明と「必要な補償を、必要な分だけ」の提案を心掛けています。
[文・取材/LUIS FIELD構成/grape編集部]