過去の自分と再会できる『5年日記』の魅力 1年の最後の日に書きたいこと

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過去の自分と再会できる『5年日記』の魅力 1年の最後の日に書きたいこと

吉元由美の『ひと・もの・こと』


作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

5年日記のすすめ


ニューヨークの書店で見つけた5年日記帳がとても素敵で、日記をつけ始めました。

色の和名で言うと浅葱色でしょうか。手のひらほどのサイズ、表紙にはONE LINE A DAY/ A FIVE YEAR MEMORY BOOK と、金色の文字で書いてあります。

1日に5行ずつ、長々と書けるスペースはなく、その日の行動と思いをメモすると言う程度です。

1冊目の浅葱色の日記帳を書き終え、今は2冊目。

前回に行ったニューヨークで同じような美しい日記帳を探したのですが見つからず、今はちょっとポップな装丁の日記帳を使っています。


何事もモチベーションが大切ですから、何か書きたくなるような日記帳、ノート、そしてその紙に思いを吸い込ませるようにフィットするペンを揃えます。

私はuni-ball Signoとフリクションペン、どちらもblue blackのインクのペンで書いています。

過去の自分と再会できる『5年日記』の魅力 1年の最後の日に書きたいこと

根気がないというのか、忘れっぽいというのか、いい加減というのか、いわゆる『日記』が続かない。

育児日記でさえ途中までしか書かなかったので、本当にもったいないことをしたと思っています。

自分のことよりも、子どもの成長をもっと丁寧に残しておけばよかったと。

これまでの人生で後悔らしい後悔はないのですが、このことばかりは悔やんでいます。

過去の自分と再会できる『5年日記』の魅力 1年の最後の日に書きたいこと

そんな私ですが、旅日記は欠かさずつけています。

まあ、旅なので限られた日数ですし、記録しておきたいこともあります。


最近は特に忘れっぽくなっているので、食事の内容なども細かく書くように。

その旅、その日のことを思い出すきっかけになるように。
過去の自分と再会できる『5年日記』の魅力 1年の最後の日に書きたいこと

20代から30代、ひとりで旅をすることがほとんどだったので、その頃の旅ノートは何冊も。

カフェで書く。美術館の隅の椅子に座って、また夜、ホテルで書く。

ひとりで誰とも会話らしい会話をしない旅ですから、話し相手は自分です。

かなり感情的なこと、センチメンタルなことが綴られていて、これは近々処分しないと…と。

久しぶりに読み返すと、その頃の自分を再会したようで、昔のように気軽に行けなくなった街を思い出します。


過去の自分と再会できる『5年日記』の魅力 1年の最後の日に書きたいこと

さて5年日記。5年というのは程よい期間です。

5年前というのは、手を伸ばせば届きそうな頃。昨日のことのように思い出せます。

そして1日5行のスペース。その日に思ったこと、あったことのエッセンスをぎゅっとまとめる。

嘘偽りのない自分の人生の1日がその数行の中にある。

この程よさが、5年日記を続けられる魅力なのです。


過去の自分と再会できる『5年日記』の魅力 1年の最後の日に書きたいこと

5年前の今頃、自分のこと、仕事のこと、家族のことなど綴った中に、具合が悪くなってきたわんこの様子が記録され、翌年になると苦しく祈るような記述が多くなり、亡くなってからは、この世界に居場所をなくしてしまったような心境が続いていました。

そして一冊の日記帳の最終ページ、最後の日にはこう書いてあります。

「大つごもり。5年日記、よく書きました。ラニと一緒にいた4年前。遠くなっていくのが淋しい。さよなら2025年」

今年の「大つごもり」にどんな言葉を綴るのか。終わりは始まり、それは新しいページにつながっていくのです。


作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー

※記事中の写真はすべてイメージ

[文/吉元由美構成/grape編集部]

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