2020年5月5日 16:22
「厳に自粛していただきますよう…」 山岳団体の呼び掛けむなしく、登山者が遭難
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を防止するため外出自粛が呼びかけられている、2020年のゴールデンウイーク(以下、GW)
潮干狩りやバーベキューなど、レジャー目的で外出する人々に非難の声が上がっている中、登山者にも厳しい目が向けられています。
自粛を求める山岳団体と登山者
同年4月20日、公益社団法人日本山岳会などからなる『山岳四団体』は声明を発表。
GWを前に、山岳スポーツ愛好者に向けて登山を自粛するよう呼びかけていました。
新型コロナウイルスは、潜伏期間が長い、感染しても自覚症状がでない、一度陰性になっても再度陽性反応がでる感染者が多く見られます。このような潜在的感染媒介者には若年・壮年層が多いのも特徴です。
全国民が、外出制限、商業施設の相次ぐ閉鎖あるいは在宅勤務等々、日々逼迫した窮屈な生活を強いられています。このような現況下で、都市を離れ、清浄な空気と自然を求めての登山やクライミング行為は、出先の方々への感染を広め、山岳スポーツ愛好者自身が感染するリスクを高めます。
この緊急事態に対処するには、山岳スポーツを愛する皆様の他者への思いやり、そして何よりご自身の感染防御に専心され、事態の収束を見るまで山岳スポーツ行為を厳に自粛していただきますよう、山岳四団体としてお願いたします。