2018年10月24日 11:00
免震不正確認すべきタワマン 築10年以内、20階以上は要注意
長年にわたりデータを改ざんしてきたとして問題になっている「KYB」の“疑惑のオイルダンパー”。もっとも使われているのが、マンションなどを含む住宅である。
「東日本大震災で免震構造のマンションに大きな被害がなかったことから、免震・制振オイルダンパーを設置するマンションが急速に普及しました。免震装置は高額ですが、一戸あたりの負担費用が割安になる戸数の多いマンションによく設置されています。築10年以内で、20階以上のタワーマンションには、データが改ざんされたオイルダンパーが使われている可能性があります」(NPO法人「建築Gメンの会」大川照夫理事長)
ところが、KYBは自社製のオイルダンパーを納品したマンション名をかたくなに公表しない。その理由は?東京都港区にあるタワーマンションの31階に住んでいる女性(38)が語る。
「不正データの報道をみて、慌てて管理会社に確認してみましたが、現在調査中と言われました。その後、アナウンスがありません。
うちのマンションは東京都認定の免震構造で、税制も優遇されている物件。安心して購入したのに、もし不適合なものが使われていたら、騙されたようなもの。東京にもいつ地震が来てもおかしくない状態だから、マンション名を公表されたら困ります。