2020年4月17日 18:07
ドーナツ1個に10万円 閉店危機のベーカリーに常連客が粋な支援
米オハイオ州アッパーアーリントンにある家族経営のベーカリーショップ「Tremont Goodie Shop」。店主のエミリー・スミスさんは先日、言葉を失ってしまうような経験をしたという。
CBS系列のローカル局WBNSが報じている。
同報道によると、何年も通い続けてくれている常連客がいつものようにカスタードドーナツを1つ注文した。そして支払いの際、「もし可能なら1,000ドル(約10万7千円)払いたいんだけど、いいかな?」と思いもかけない申し出をしてきたという。
スミスさんは文字通り言葉を失い、こみ上げる涙をこらえることができなかったとか。常連客に「(1,000ドル払っても)いい?」と確認され、喉を詰まらせながら「ええ、もちろん!もちろんOKです!」と答え、ありがたく善意を受け取ったという。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で客足が途絶え、廃業を余儀なくされる個人商店が続出している。
Tremont Goodie Shopも例外ではなく、売り上げ減少に苦しんでいたところに、まるで予期せぬ救いの手が差し伸べられたのだ。
「家族みんなで涙しました。カスタードドーナツ1つに1,000ドルも払ってくださったおかげで、もうしばらくお店を続けていけそうです。