2020年12月2日 11:00
「GoToやめても焼け石に水」コロナ第3波を乗り切るには?
全国各地でGoToキャンペーンの見直しも始まっているが……(写真:時事通信)
深刻化している“第3波”ともいわれる新型コロナウイルスの感染拡大。11月18日には1日あたりの新規感染者が初めて2千人の大台を突破し、25日には重症者数が全国で376人と過去最多を更新した。
そんななか、今回の“第3波”で特徴的と言われているのは「高齢者の感染が激増している」点だ。
以前は“若者を中心に、夜の街などでクラスターが発生している”などといわれてきた。しかし11月24日の大阪府新型コロナ対策本部会議では“第2波のときは40歳以上の陽性者が全体の34%だったが、今回は57%にまで急増している”といった内容の資料が出されていたのだ。
さらに感染者数だけでなく、重症化率も問題となっている。厚生労働省の11月28日付発表資料によると、40代の重症化率は30代の4倍。さらに50代では10倍、60代だと25倍になるというのだ。
なぜ、こうした現象が起きているのか。公衆衛生学に詳しい、関西大学社会安全学部の高鳥毛敏雄教授はこう語る。
「高齢者の感染が増えたというより、すべての年齢層で感染が広がってきたということでしょう。