くらし情報『陽性でも入院できず感染が拡大…急増する施設内クラスター実態』

2021年2月19日 11:00

陽性でも入院できず感染が拡大…急増する施設内クラスター実態

陽性でも入院できず感染が拡大…急増する施設内クラスター実態


「入院できた入居者の方6名は、すべて救急搬送された方です。保健所には、何度も『うちは病院じゃないんです。軽症でも入院させてください』とお願いしていたんですが、入院を待機している人が150人以上いると言われて……。必死で調整してくれたのですが、結局、発熱が続くなどしないと受け入れてもらえませんでした」

特別養護老人ホームなどがある新町光陽苑(東京都北区)の施設長、高橋三行さんは訴える。

2月7日付の毎日新聞によると、昨年12月から2月5日までに東京都内だけで103人の方が、高齢者施設で新型コロナウイルスに感染して亡くなった。その割合は増え続けていて、1月30日〜2月5日までの期間内だと、亡くなった人のうち、28.6%が高齢者施設での感染。病院を抜き、死亡者の最大の感染場所になってしまった。

新町光陽苑では、19名の利用者と8人の職員が感染。
4名の利用者が亡くなった(2月11日時点)。

高橋さんが経緯を振り返る。

「1月2日に職員1名が発熱、翌日に陽性が判明しました。すぐに接触があった利用者の方18名と職員19名にPCR検査を実施。5日には全員の陰性が確認できました」

新町光陽苑は、“ユニット型”と呼ばれる特養で、少人数のグループ(ユニット)

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