2021年7月30日 06:00
IOC 広報部長の“コロナと五輪はパラレルワールド”発言に「無責任すぎる」
国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長の発言に批判が殺到している。
毎日新聞によると、29日の定例記者会見で、東京都で新型コロナウイルスの感染者が急拡大していることについてこう主張したという。
「パラレルワールド(並行世界)みたいなものだ。私たちから東京で感染を広げていることはない」
5月下旬にコーツ調整委員長が緊急事態宣言化でも五輪を開催する考えを示すなど、日本の感染状況を“無視”してきたIOC。今回、アダムス広報部長は改めて五輪開催と東京の感染拡大は無関係との認識を示した形だ。加えて「私たちは最も検査が行われたコミュニティーだ。一番厳しいロックダウンの制限が選手村で行われている」と強調した。
また、アダムス広報部長は今月20日に都内で行われた会見で、五輪開催について、快く思わない日本国民がいることに対し「もちろん、日本国民の懸念も分かるが、こちらはやらなければならないことはすべてやった」と主張するなど、万全の準備に自信をのぞかせていた。
しかし、来日した五輪関係者の新型コロナ感染が相次いでいる。大会組織委員会によると、7月1日から29日までに大会関係者198人の感染が確認され、このうち海外から来た2人が入院していることも明らかにした。