2021年9月3日 11:00
飯塚被告 禁錮5年の妥当性に「気持ち的には短い」とジレンマの声
9月2日、過失運転致死傷の罪に問われていた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)に禁錮5年の実刑判決が東京地裁から言い渡された。判決結果には納得しつつも、“違和感”を隠しきれない人が続出している。
’19年4月に、東京・池袋の路上で運転する乗用車を暴走させた結果、9人に重軽傷を負わせただけでなく、松永 真菜さん(享年31)と娘の莉子ちゃん(享年3)の命を奪った飯塚被告。
各メディアによると、20年10月から始まった公判で飯塚被告は、争点であるアクセルとブレーキを踏み間違えて事故を起こしたことを否定し、無罪を主張。いっぽうの検察側は「被告は不合理な弁解に終始し心からの反省を拒絶している」と、過失運転致死傷罪の法定刑で禁錮刑としては最長の7年を求めていた。
そして、9月2日に東京地裁は「飯塚被告はブレーキとアクセルを踏み間違え、アクセルを踏み続けたと認定できる」として、飯塚被告に禁錮5年の実刑判決を言い渡したのだ。
今回の判決の妥当性について、元検察関係者はこう語る。
「最後まで無罪を主張し続けた飯塚被告が、禁錮5年ということで判決を軽く感じる人もいることでしょう。