2022年1月27日 11:00
「2階を無くしてあえて平屋に」減築リフォーム経験者語るメリット
「年齢を重ねていくと、だんだん足腰が弱ってくるので、リタイア後を見越して、“減築リフォーム”をすることにしたんです。ほとんど使っていなかった2階部分(3部屋)を撤去。平屋にして5つの天窓をつけ、1階部分に光が入るようにしました。そして、玄関にはスロープ、廊下には手すり、廊下も広げて段差をなくし、トイレにも車いすが入るスペースをとって、完全バリアフリーの家にしました」
こう語るのは、佐賀県内で会社を経営する西嶋文隆さん(68)。
’18年、妻(53)の実家で、義母(88)と同居することになったのを機に、義母が長年住んでいた築60年以上の2階建て住宅を平屋に“減築”したという。
■「老後は平屋が住みやすい」
西嶋さんは、減築前と後の生活の変化についてこう話す。
「格段に住みやすくなりました。台風や強い風のときは2階部分の風当たりが強くて、家がよく揺れていましたが、平屋にしてからは静かです。
古い家でしたので、断熱効果もよくなくて、冬は寒いし、地震にも弱かった。減築後は、冬でも部屋は明るく暖かいし、耐震強化もできました。年を取ると、やっぱ平屋がよかですよ(笑)」
一軒家の場合、老後も住み続けるなら、いずれ行う必要のあるリフォーム。