「地元の私たちでも驚いている」南アルプスで山肌を埋め尽くす“シカの大群”に広がる衝撃…村役場の担当者が明かす“今後の対応”

女性自身
「地元の私たちでも驚いている」南アルプスで山肌を埋め尽くす“シカの大群”に広がる衝撃…村役場の担当者が明かす“今後の対応”

鹿の大群(写真提供:大鹿村)



《空輸ミッション中に撮影しました。近年、個体数の増加に伴う食害が問題となっていますが、ここまで高密度に生息しているとは驚きました》

東邦航空株式会社の公式Xに投稿された動画がネット上で、大きな注目を集めている。映っていたのは、長野県大鹿村にある南アルプス・二児山の斜面を覆いつくすニホンジカの大群だ。

「南アルプスにある山小屋への荷揚げを行う、東邦航空の空輸ミッションの最中にヘリコプターの整備士によって撮影されたそうです。シカは450頭以上いたといいます」(全国紙記者)

大鹿村で一体何が起きているのかーー。冒頭のシカの大群について、本誌は大鹿村に取材した。産業建設課の担当者が当該動画を見た印象を明かす。

「シカが群れで存在するとはおよそ聞いていますが、あの映像は想像以上の大群で、地元の私たちでも驚いている次第です。
どういうことであれほどの大群になっているのかといった明確な原因については特定に至っておりません。言えるのは、エサとなる下草が豊富だったことだとは思いますが」

――シカの個体数が増加していることで、どのようなことが懸念されるのでしょう。

「シカが増えることの被害としては、樹林の皮を剥いで食べてしまうことから樹林が枯れて衰退し、樹林の保水力が低下してしまうことです。それによって、大雨による洪水や土砂被害の危険が増大してしまうことが、現状ではいちばんの懸念になります。続いて農業被害もありますが、地元でも農業人口が減っているために、被害そのものも減少傾向にあります」

――今後の対策については。

「頭数削減は村から猟友会に、捕獲頭数の申請をしているわけですが、昨年は600頭ほどの捕獲を申請しています。猟友会員も高齢化しており、会員数も減っています。過去には1千頭もの捕獲をした時期もありましたが、これだけ増えていると、また過去のように多くを捕獲していかなければならないかと思います。


シカは賢い動物で、過去には捕獲してタグをつけて行動範囲を調査しましたが、県境を越えて静岡県に入るなど、捕獲されない地域へ逃げることがわかっています。密集している場所に駆除するエサを撒けばという案もありますが、およそ鳥獣保護の観点から実現は不可能でしょう」
近年の豪雨リスクの高まりもあるなか、シカの大群への対処も急を要することになりそうだ。

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