劇団papercraft第11回公演『昨日の月』開幕 昨日か明日を売り始める高校生の物語
劇団papercraft第11回公演『昨日の月』が、2025年1月16日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 小ホールで初日を迎えた。
本作は、劇団papercraft主宰の海路が作・演出を務める新作で、ちょっとした物心をきっかけに昨日か明日を売り始めてしまったとある高校生が、日々変わりゆく社会の中で、徐々に人生を狂わせていく物語だ。
昨日か明日を売り始めてしまったとある高校生役で名村辰が主演を務めるほか、主人公に昨日か明日を売ることを薦める同級生の役として福田麻由子が出演。ふたりを中心とした不思議な世界が描かれる。そのほかにも、主人公の高校生と同じクラスで目立つ存在の役で高橋健介、谷藤海咲、その母親役で加藤貴子、劇団papercraft3度目の出演となり、主人公の通うソープ嬢役で井上向日葵、時間を買い取る店の店員役で村上航(猫のホテル)、主人公の家族の姉役で伊藤歌歩が出演する。またそれぞれがひとりで複数役をこなすなど、様々な演出的仕掛を駆使しながら、デジタル化が推し進められる社会の渦へと観客を飲み込んでいく。公演は1月19日(日) まで。
■作・演出:海路 コメント
ずっと恥ずかしくて、ずっと嫌だった、描くことを避けてきたこの感情を、物語にしようと思えたのは、きっと今回劇場が地元である埼玉であったからだと思います。