シベリアンハスキーは「大ガールズバンド時代」を超えていく メンバーが語る、サマソニでも注目の大型ホープの野望とは?
Text:早川加奈子
オトナの思惑を超えたガールズバンドたち
音楽はジェンダーレスな芸術だ。それでも、女子がガツンと鳴らす骨太なギターリフや力強いドラムのビート、女子の可憐でタフな歌声には、時代を超えた特別な輝きがある。
昨今、人気アニメで描かれるガールズバンドに注目が集まっている。かつて、軽音部でバンドを始める女子高生たちを描いた漫画『けいおん!』が2009年にアニメ化されたのを機に、楽器やバンドを始める女子が増えたという説がある。実際、「Hump Back」や「赤い公園」、「SHISHAMO」といったガールズバンドがこの頃にデビューし、多くのファンを獲得していった。
そして今また、全国各地で女子たちがバンドを組み、等身大の思いを歌い描き、楽器を鳴らし始めている。
アニメと連動した企画から生まれたグループやバンドもあることから、アニメ『BanG Dream!』に登場するワード「大ガールズバンド時代」という言葉で、次なるガールズバンドの台頭を表現する記事もある。
一方で、多くの若き女子たちは、自らYouTubeなどのSNSを通して自分たちの音楽やメッセージを世界に発信し、着実にファンを獲得し続けている。