記録映画『東京パラリンピック』が50年ぶりに復活上映
1965年に公開され、その後ほとんど公開される機会のなかったドキュメンタリー映画『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』が現在、東京のユナイテッドシネマ豊洲で公開されている。
本作は、1694年に開催された国際身体障害者スポーツ大会の模様をおさめたもの。当時、この大会は“東京パラリンピック”の名で親しまれた。映画は、交通事故や戦争、病気などで下半身まひになってしまい、車椅子で生活する競技者たちが活躍し、海外の選手との交流やスポーツを通じて希望を見つけ出していく姿が描かれる。
1964年は東京オリンピックも開催され、市川崑監督が総監督を務めたドキュメンタリーは当時、圧倒的な動員を記録。その完成度の高さは現在も語り継がれており、当時はその内容を巡って論争が起こるなど大きな話題を呼んだが、本作は最初の公開の後は上映される機会がほとんどなかった。
現在、公開中の作品はそんな貴重な映像を初デジタル化して上映。名優・宇野重吉が解説を、日本を代表する作曲家のひとり、團伊玖磨が音楽を担当している。
『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』
ユナイテッドシネマ豊洲で公開中