くらし情報『親しみやすい対話劇に世話物の傑作、歌舞伎十八番まで『七月大歌舞伎』開幕』

2021年7月4日 07:00

親しみやすい対話劇に世話物の傑作、歌舞伎十八番まで『七月大歌舞伎』開幕

『七月大歌舞伎』


今月の歌舞伎座は、親しみやすい対話劇や華やかな舞踊劇、世話物の傑作から歌舞伎十八番まで、見逃せない狂言が揃った。

第一部の一幕目は『あんまと泥棒』。

あんま秀の市が高利貸をして金を稼いでいるとの噂を聞き、秀の市の家へ押し入った泥棒の権太郎。しかし、秀の市はのらりくらりととぼけるばかり。やがてふたりで酒を飲み始めると秀の市が権太郎に説教を始め。登場人物は秀の市と権太郎だけ。一癖も二癖もあるあんま秀の市と、気のいい泥棒権太郎の人間性が巧みに描かれたユーモラスな一幕だ。

二幕目は『蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)』。


源頼光主従の土蜘蛛退治を題材にした変化舞踊作品。6役早替りが目にも鮮やかだ。本性を顕した女郎蜘蛛の精が頼光や家臣たちと繰り広げる立廻り、千筋の糸を繰り出すクライマックスまで、見どころたっぷり、変化舞踊の醍醐味を堪能できる華やかな一幕。

第二部の一幕目は、『新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)』。

大名の山蔭右京は恐妻家なのに大変な浮気者。愛人の花子と逢引したいけれど奥方玉の井が外出を許さない。そこで右京は邸内の持仏堂で一晩座禅をすると嘘をつき、家来の太郎冠者を身替りに立てて花子のもとへ向かう。

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