くらし情報『劇団ヒトハダ旗揚げに想う、『僕は歌う、青空とコーラと君のために』鄭義信×大鶴佐助インタビュー』

2022年4月15日 17:00

劇団ヒトハダ旗揚げに想う、『僕は歌う、青空とコーラと君のために』鄭義信×大鶴佐助インタビュー

左から、大鶴佐助、鄭義信 撮影:川野結李歌

撮影:川野結李歌



鄭義信が結成し、大鶴佐助が座長を務める劇団ヒトハダの旗揚げ公演『僕は歌う、青空とコーラと君のために』の初日が迫る。戦後の米軍御用達キャバレーに集う人々の切なくもおかしい人間模様が、1930〜50年代のアメリカンポップスに乗せて綴られる群像劇だ。開幕を約20日後に控えた稽古場で、作・演出を務める鄭、そしてハワイの日系二世ハッピー役の大鶴がインタビューに応じた。

劇団は「自分たち主体で何かを発信したい」という初期衝動の形(鄭)

――鄭さんは劇団結成の経緯を「もう無縁だと思っていた劇団を、皆さんの熱意にほだされ結成することになりました」とコメントされました。作品をつくって上演するなら別の形もあるかと思いますが、あえて“劇団”にした意図を教えてください。

鄭プロデュース公演が主流の中で「劇団をつくろう」という気は最初まったくなかったんですよね。飲み屋で話しているうちに、そういう流れになって。オファーを受け取って作品に参加するだけでなく、「自分たち主体で何かを発信したい」という強い初期衝動みたいなものが根底にありました。
自分たちがやってみたいことに小回りの利く形でトライできる場、という文脈です。

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