2023年9月13日 15:00
秋季特別展「金峯山の遺宝と神仏」9月16日(土)より開催
MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は2023年(令和 5 年)9月16日(土)から12月10日(日)までの期間、秋季特別展「金峯山の遺宝と神仏」を開催いたします。
奈良県の吉野から大峰山にいたる山系は金峯山とも呼ばれ、藤原道長ら有力貴族が参詣する屈指の霊場でした。道長が土中に納めたお経をはじめとする多くの出土品が発見されており、本展では、近年発見された貴重な出土品を含めた、役行者、蔵王権現など、彫刻、絵画、工芸品を約200点展示し、平安人の心の拠りどころとなった「金峯山信仰」のようすを紹介します。
■開催主旨
奈良県の吉野と和歌山県の熊野を結ぶ修行の道「大峯奥駈道(おおみねおくかけみち)」がユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の登録資産となって来年で二十年を迎えます。とくに「金峯山(きんぷせん)」とも称され、吉野から大峰山(山上ヶ岳 標高一七一九メートル)にいたる山系には、吉野金峯山寺(山下蔵王堂)と大峯山寺(山上蔵王堂)があり、山上において役小角(役行者)が厳しい修行のすえ祈り出したという蔵王権現を祀り、今なお篤い信仰が寄せられています。