【男子バレー日本代表】9連勝の価値 データで読み解くVNLの現在地
男子バレーボール日本代表が、ネーションズリーグの予選ラウンドで9連勝を飾った。
15日には世界ランキング2位のイタリアをフルセットの末に下し、ファイナルラウンド進出を決めている。無敗のまま、大会は終盤へ向かう。
ただ、この「9勝0敗」という数字は、何を意味するのか。過去のデータをたどると、少し違った景色が見えてくる。
まず、ここまでの戦いを確認したい。
日本は予選ラウンドで9試合を戦い、いずれも勝利している。世界ランキング1位のポーランド、同4位のアメリカを、いずれもフルセットの末に撃破。
そして15日の大阪大会では、昨年の準優勝国であるイタリアと対戦。セットカウント3-2で競り勝った。日本はイタリアに、2024年のVNL予選から3連敗中だった。その連敗を止めての、9連勝である。予選ラウンドは、各チーム12試合。日本には、残り3試合が控えている。
ここで、日本のVNLでの歩みをデータで振り返ってみたい。
大会が新設された2018年、日本は12位だった。2019年は10位。2020年は大会が行われず、再開した2021年も11位と、下位に沈む年が続いた。
転機となったのが2022年で、5位に躍進する。そして2023年、3位に入り、大会初のメダルを獲得した。男子日本代表が世界大会でメダルを手にするのは、46年ぶりのことだった。
翌2024年には初の決勝に進出。
ただし、順位は一直線に上がってきたわけではない。2025年大会、日本は6位に終わっている。ここに、VNLという大会の性質が表れている。
昨年の日本は、予選ラウンドを8勝4敗の4位で通過していた。決して悪い成績ではない。
ところが、ファイナルラウンドの準々決勝で敗れ、そこで大会を終えた。相手は、予選ラウンドを5位で通過したポーランドだった。しかも両者は、勝敗もポイントも並び、セット率の差で順位が分かれていたにすぎない。そのポーランドが、最後は優勝している。予選5位のチームが頂点に立ち、4位のチームが初戦で消える。それが、ノックアウト方式の大会だ。予選ラウンドで積んだ貯金は、そこには持ち込めない。
では、予選ラウンドの順位に意味はないのか。
予選1位は準々決勝で8位と、2位は7位と、3位は6位と、4位は5位と対戦する仕組みになっている。上位で通過するほど、初戦で当たるのは予選下位のチームとなる。昨年の日本が4位通過で5位のポーランドと当たったのは、まさにこの仕組みによるものだった。残り3試合で1位通過を狙う意味は、ここにある。9連勝は、少しでも有利な組み合わせを引き寄せるための積み重ねでもある。
ファイナルラウンドは、7月29日から中国・寧波で行われる。
なお、15日のイタリア戦では、ミドルブロッカーの山内晶大が黒いフェイスガードを着けて先発出場した。中継では、頬の負傷を保護するためと伝えられている。
フェイスガードを着けてでもコートに立つ選手を含め、総力で勝ち上がってきたのが今の日本代表だ。
予選ラウンドは、16日のカナダ戦を含めて残り3試合となった。9連勝の先に、どんな夏が待っているのか。データが示す現在地は、決して低くない。
あとは、それを結果に変えられるかどうかだ。
男子日本代表の戦いに、視線が注がれる。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
15日には世界ランキング2位のイタリアをフルセットの末に下し、ファイナルラウンド進出を決めている。無敗のまま、大会は終盤へ向かう。
ただ、この「9勝0敗」という数字は、何を意味するのか。過去のデータをたどると、少し違った景色が見えてくる。
世界2位を退けて9連勝
まず、ここまでの戦いを確認したい。
日本は予選ラウンドで9試合を戦い、いずれも勝利している。世界ランキング1位のポーランド、同4位のアメリカを、いずれもフルセットの末に撃破。
フランス戦では、2セットを先取されながら逆転した。上位国との対戦でも、取りこぼしがない。
そして15日の大阪大会では、昨年の準優勝国であるイタリアと対戦。セットカウント3-2で競り勝った。日本はイタリアに、2024年のVNL予選から3連敗中だった。その連敗を止めての、9連勝である。予選ラウンドは、各チーム12試合。日本には、残り3試合が控えている。
順位の推移が語る歩み
ここで、日本のVNLでの歩みをデータで振り返ってみたい。
大会が新設された2018年、日本は12位だった。2019年は10位。2020年は大会が行われず、再開した2021年も11位と、下位に沈む年が続いた。
転機となったのが2022年で、5位に躍進する。そして2023年、3位に入り、大会初のメダルを獲得した。男子日本代表が世界大会でメダルを手にするのは、46年ぶりのことだった。
翌2024年には初の決勝に進出。
フランスに敗れたものの準優勝を果たす。主要国際大会での準優勝は、1977年のワールドカップ以来、実に47年ぶりだった。数字は、着実な前進を示している。
昨年の4位通過が示すもの
ただし、順位は一直線に上がってきたわけではない。2025年大会、日本は6位に終わっている。ここに、VNLという大会の性質が表れている。
昨年の日本は、予選ラウンドを8勝4敗の4位で通過していた。決して悪い成績ではない。
ところが、ファイナルラウンドの準々決勝で敗れ、そこで大会を終えた。相手は、予選ラウンドを5位で通過したポーランドだった。しかも両者は、勝敗もポイントも並び、セット率の差で順位が分かれていたにすぎない。そのポーランドが、最後は優勝している。予選5位のチームが頂点に立ち、4位のチームが初戦で消える。それが、ノックアウト方式の大会だ。予選ラウンドで積んだ貯金は、そこには持ち込めない。
それでも1位通過には意味がある
では、予選ラウンドの順位に意味はないのか。
そうではない。ファイナルラウンドの組み合わせが、予選の順位で決まるからだ。
予選1位は準々決勝で8位と、2位は7位と、3位は6位と、4位は5位と対戦する仕組みになっている。上位で通過するほど、初戦で当たるのは予選下位のチームとなる。昨年の日本が4位通過で5位のポーランドと当たったのは、まさにこの仕組みによるものだった。残り3試合で1位通過を狙う意味は、ここにある。9連勝は、少しでも有利な組み合わせを引き寄せるための積み重ねでもある。
ファイナルラウンドは、7月29日から中国・寧波で行われる。
開催国と、予選ラウンドの成績上位チームが進出する仕組みだ。そして日本は、VNLでまだ優勝していない。2023年の銅、2024年の銀と表彰台には立ったが、頂点には届いていない。予選での9連勝は、そこへたどり着くための切符にすぎない。裏を返せば、切符はすでに手にしている。
なお、15日のイタリア戦では、ミドルブロッカーの山内晶大が黒いフェイスガードを着けて先発出場した。中継では、頬の負傷を保護するためと伝えられている。
フェイスガードを着けてでもコートに立つ選手を含め、総力で勝ち上がってきたのが今の日本代表だ。
予選ラウンドは、16日のカナダ戦を含めて残り3試合となった。9連勝の先に、どんな夏が待っているのか。データが示す現在地は、決して低くない。
あとは、それを結果に変えられるかどうかだ。
男子日本代表の戦いに、視線が注がれる。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部