立ち直るのに時間はかかりましたが、私も今は元気に過ごしています。彼も徐々に回復し、時々家業を手伝っていると風の噂で聞き、安心したところです。」(30歳・教員)
■お互いの気持ちが寄り添うことすらなかった
「帰省の飛行機で、となりに座ったことがきっかけで知り合った彼。7歳も年下で、当時はまだ専門学校に入学したばかりでした。何の共通点もない私たちは不思議と意気投合し、ときどき一緒に食事をしたりカラオケに行ったりする友達関係になりました。
天真爛漫で自由な彼を見ていると心が癒され、声優になりたいと頑張っている姿を見ていると、心から応援したいと思うようになりました。その気持ちが恋心に変わるまで、そう時間はかかりませんでしたが、年齢的なこともあって言い出すことはできませんでした。
ときには姉弟のようにケンカもしたし、恋人同士みたいな雰囲気になることもありましたが、やはり相手はまだ十代だと思うとそれ以上距離を縮めるのを躊躇し、平行線のまま1年が過ぎました。
やがて彼にも好きな子ができ、恋の相談を受けるようになりました。
つらいなー、と思っていた矢先、彼がその子を妊娠させてしまった、これからは学校を辞めて就職し、彼女と暮らすと告げられました。