「おひな様を片付けないと婚期が遅れる」あの伝説の本当の理由は?【恋占ニュース】
この時季になると、よく耳にする「おひな様をしまい忘れるとお嫁にいけない」という言い伝え。
子どもの頃は、ふ~んと聞き流していても、アラサーくらいになると、もしかしてあれが原因だったのかしら…なんて思ったりもするのでは?
あの伝説には本当は、どういう意味が込められているのでしょうか?
◆「ひな祭り」ってどんな日?
「神宮館高島暦」をはじめとした「こよみ」シリーズを手がける出版社の神宮館によると、「ひな祭り=桃の節句」は、暦の上での節目である五節句の一つで、正式名称は「上巳(じょうし)の節句」。
上巳とは3月の最初の「巳(み)の日」を指す言葉で、中国では忌日(いみび)とされ、邪気や穢れが襲ってくる日と考えられていたそうです。
そうした災難を避けるために川で身を清める禊(みそぎ)の習慣があり、これが日本に伝わってきたのだとか。
その後、日本では、紙で作った形代(かたしろ)で自分の身体をなでて穢れを落とし、川に人形を流して厄を祓う「流し雛」という風習が定着していきました。
現在のひな祭りは、この流し雛と平安時代の貴族の「ひいな遊び(人形を使ったままごと)」が起源となったもの。
江戸時代頃には庶民の間にも定着し、5月5日の端午の節句を男の子の節句とするのに対し、3月3日の上巳の節句は女の子の節句として親しまれてきました。