10月2日は重陽の節句。菊の“霊力”で体と心を浄化して~恋する乙女の暦のたしなみ【恋占ニュース】
星とお茶のコンシェルジュ・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?
今日は重陽の節句。霊力の高い菊のパワーで、体と心を浄化して
10月2日は旧暦9月9日にあたり、五節句のひとつ「重陽の節句」です。
五節句とは、1年のうちで大事な節目として江戸幕府が定めた式日のことで、次の5つをいいます。
■1月7日・人日(じんじつ)
■3月3日・上巳(じょうし)
■5月5日・端午(たんご)
■7月7日・七夕(しちせき)
■9月9日・重陽(ちょうよう)
この中で、1月は七草粥を食べて無病息災を願い、3月は雛祭り、5月は端午の節句、7月は七夕祭りとして今も行われています。けれど9月の重陽は、時代が下るとともに自然と廃れてしまい、どのような行事をするのか知らない人が多いかもしれませんね。
重陽は、中国から伝わった菊の花が主役の節句です。中国では奇数(陽数)は縁起がいいとされ、中でも一番大きい「9」が重なる旧暦9月9日を「重陽」や「重九(ちょうく)」と呼んで、特におめでたい節句としていました。
日本では平安初期に宮中行事として観菊の宴が催され、秋の花である菊を盃に浮かべた菊酒を飲んで邪気を払い、無病息災と長寿を願ったといいます。