運命の人を見つけるコツとは? 脳の戦略に従おう(前編)【黒川伊保子】
いつか運命の人に出会いたい…けれど周りを見渡しても、そんな人はいなさそう。いったいどこにいるの? せめて運命とまでは言わずとも理想に近い彼氏ができれば…でもそんな人周りにいない、ということも多いかと思います。
脳科学者で、男性と女性の脳の違いに詳しい黒川伊保子先生曰く、周囲や合コンなどで出会った男性の「態度」で探ろうとしても意味がないとか。では、どうしたらいいのかしら? その理論を聞いてみましょう。
■相手の「態度」で探らない発情する者同士は性格は合わないんですよ。イラッとしたりムカッとする相手にしか発情できないので、そういう人は逆に脈があるということなんです。
すべての生物は、自分が持っていない遺伝子の型の持ち主に恋をします。理由は、違う者同士の遺伝子を掛け合わせて、できるだけ強い子孫を作るため。
遺伝子の型が違うということは、感性が全く違う相手ということ。つまり、とっさの判断が食い違うので、「なんで、そうなるわけ?」「なぜ、今これを言う?」「って言うか、何考えてるの?」「当然のことが、なぜできない?」みたいな人間相性最悪の相手に惚れることになっているんです。
例えば、暑さに強い人と寒さに強い人がつがって遺伝子を残せば、地球が温暖化しようと寒冷化しようと子孫は残る。だから、愛し合う者同士のエアコンの適正温度は一致しないようにできているんです。それなのに、「こんなに寒いのに、気づかってくれないなんて」と思っても意味がない。相手は寒くないんだものね。
ですから、あの人と私は合わないとか、あの人は私に優しくないとか、そういうことで探っても意味がないということがわかりますよね。人気の韓流ドラマだってそういう内容のものが多いですよね。
最初はムカつき合ってる二人が、「ひどい!」って言いいつつも、いつの間にか発情している。
だから、運命の男性を探すコツは、まず探らないということです。キスしてみたい、触ってみたいと思うか、感覚的なものしかありません。