彼に結婚を決意させ、 お金の話を聞き出すことができる会話術【伝え方が9割】
50万部突破のべストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、読者の皆様からのお悩みに解答していただくこのシリーズ。第10回目は、結婚を意識している彼とのコミュニケーション方法に関してのご相談です。
■相談(33歳・会社員)大切な人と将来に向けて2人で夢や目標をスムーズに描けるコミュニケーション方法を教えて欲しいです。特に結婚後のお財布の管理については、どのタイミングで話し合うのがベストなのでしょうか。
■回答大半の男性は結婚=心身ともに縛られる、というイメージを持っているため、結婚をできるだけ先延ばししたいと考えています。「いつかは結婚したい」と考えてはいますが、「そのタイミングは今ではなくてもいい」とも考えているのです。ですから「結婚して」「結婚したら……」という話を振っても、男性は食いつきが悪いはずです。
この場合は拙著の「ノー」を「イエス」に変える「7つの切り口」のうちの2種類、「相手の好きなこと」と「チームワーク化」を応用しましょう。
彼の未来計画=相手の好きなことを聞き出し、「その時、一緒にいたいね」等、自分達が“チーム”であることを認識してもらうのです。
例えば彼が6年後のオリンピックを心待ちにしていると仮定します。その話題が出た時に、「その時、一緒にいたいね(観たいね)」と伝えるのです。そう言われることで彼は「その時も一緒にいるとしたら、結婚しているんだろうな」と、あなたと一緒にいる未来を想像します。
結婚には「勢い」が必要ですから、「外的要因」の力を借りることも有効な手段です。知人から聞いた話ですが、彼女との同棲を決めた男性が彼女の親に挨拶に行った際、ご両親から「同棲をするなら結婚をしなさい」と言われて、結婚することを決めたそうです。
女性の口からは「結婚」というコトバを出してはいませんが、ご両親が代弁することで結婚するに至ったのですから、これも「伝える力」の一種に入ると思います。