相手の心の扉を開く、イタリア流・会話のコツ4選【前編】
ローマのバーカウンターで、隣に立っていた50代くらいの男性に、ふと話しかけられました。「東京を旅行するときのオススメスポットがあったら、是非教えてほしい」…という会話から始まり、さらに後から来た女友達も巻き込んで、3人でおしゃべり。
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初対面の人に抱きがちな「この人誰?」という警戒心はみじんも感じさせない彼のトークに、3人で大いに盛り上がりました。帰り際、スマートに私たち2人の電話番号をゲットして去っていく彼の姿を見て、「やられたわ。結局これが目当てね」と笑いながらつぶやいた女友達の顔は、今でも忘れられません。
社交上手なイタリアの人々と接していると、トークのツボを心得ていることにいつも驚かされます。気持ちよく会話を運ぶことで、気になる相手の心の扉を少しでも開けることができれば、そこからさらに深くつながるチャンスが期待できそう! 彼の心にあなたを印象づける、イタリア流の会話のコツをご紹介します。
■1.オチなしトークでオープンマインドにローマの空港で、自分の乗る便が悪天候のため遅延した時です。
離陸する前、「向こうに着いたら、晴れているといいなぁ…」とつぶやいたら、通路をはさんで反対側に座っていたイタリア人男性から話しかけられました。それがきっかけで、フライトの間中いろんな話ができ、遅延に対しての苛立ちもどこへやら。
知りあったばかりの相手に対しては、どうやって相手の心に飛び込もうか? と身構えてしまう気持ちがわくものです。相手からいろいろと話しかけてくれる場合はともかく、たいてい最初のうちは、ぎこちなくなりがち。まずは、自分の心の扉が開いていることをアピールするためにも、自分から短いトークを始めてみて下さい。