退職したら「逃げた」ことになる? 人生において「逃げる」とはどういうこと?

では、失敗でも失恋でも、何を学べたら一番いいのか? それは「この経験を次に生かすための知恵」です。つまり、今回のKさんで言えば、例えば、「自分にとって大工の仕事は、こういう理由で向いていなかった。次はもっとこういう能力を生かせる仕事に就きたい」とか、次に生かせることを見つけられていたら、その経験は十分に価値があります。

失恋の場合でも、自分に「異性を見る目」があったのか、「相手に依存していなかったか」など、学ぶべきことはありますし、学べたら次の恋に生かせます。

■自分探しは悪くない! では、本題の「人生において『逃げる』とはどういうことなのか?」について。私自身、コラムニストになるまでは、さまざまな職を経験しました。その「前の職場を辞めた」というところだけに注目したら、人によっては単に「逃げた」と見えることもあるかもしれません。

ただ、転職をするときは、必ずそのときにある問題をクリアし、より自分が飛躍できる環境を選んできましたし、それらの経験で学んだことが今の仕事に生かされています。


つまり、どれだけ広い視野でものを見るかで結果に対する認識は変わってきます。物事を目先の結果だけで判断するのか、それとも“人生”というレベルで見るのか。

自分が本当に好きになれることを見つけるのは、簡単ではありません。だから時には興味があることを片っ端からやってみることも大切です。「自分探し」という言葉は、現代では煙たがれることも多いものですが、私は悪くはないと思っています。「自分探し」=「自分を知る」ことでもあります。色々な経験を通して、「自分を知る」のは、人生において重要なことです。“自分自身を生き切る”ことが、人生なのだから。


■変なこだわりを持つと生きづらくなるただ、Kさんは「大卒」ということにこだわりすぎなところもあるかもしれません。今のご時世、大卒だからと言って通用する世の中ではありません。もちろん、企業によっては入社試験が通りやすいというメリットはありますが、実際は働いてからが勝負です。良い大学を出たって仕事がデキない人はいますし、逆に中卒でも起業し、立派に会社を経営している人だっています。

人が気にも留めないことにひっかかる感受性は、ある意味才能ではありますが、「繊細な感性」だけではなく、「大きな視野でも物を見る能力」も持っていた方が、思考のバランスはとれるようになるでしょう。

Kさんはまだまだ若いですし、人生はやり直しがいくらでもききます。今後、自分の努力次第でいくらでもチャンスは掴めるでしょう。今回の件で学ぶべきことはしっかり学んで、前向きに次に進んでくださいね。


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