いまは予定がなくても、もしかすると妊娠をきっかけに結婚まで駆け足で決まる可能性だって、ゼロではありません。そうなったときに、結婚式や披露宴を挙げるかどうかで気持ちが揺れることもありそうです。
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では実際、マタニティウエディングを検討しているカップルはどんな心配ごとを抱えていて、どのようにクリアしていくものなのでしょうか?
今回は、多くのカップルに寄り添い、挙式を見届けてきた「
オリエンタルホテル東京ベイ」のウエディングプランナー矢神美詠子(やがみ みえこ)さんに、気になるマタニティウエディングのあれこれについて、お話を伺いました。
■準備期間が短くても、理想の結婚式は挙げられる!
―マタニティウエディングを挙げるカップルの割合はどれくらいですか?
矢神さん(以下、矢神):じつは決して珍しくなく、妊娠中、あるいはお子さまが生まれてから挙式されるカップルも含めると、1~2割はいらっしゃいますね。
―妊婦さんの中には、妊娠中に挙式するか、産後落ち着いてから挙式するかで迷われる方もいらっしゃるかと思うのですが、マタニティウエディングのいいところを教えてください。
矢神:お子さまが生まれてからのウエディングもステキですが、急にお子さまが体調を崩されるケースなどもあります。そうなると挙式の準備に加え、お子さまへの配慮が必要になってきます。
その点、マタニティのうちでしたらご自身のケアに重点がおけるので、ストレスが少なく挙式の準備ができるのではないかなと思います。
―とはいえ、結婚式を挙げるのって準備が大変そうなイメージです。短期間でも準備できるものでしょうか?
矢神:もちろん、大丈夫です。実際、2~3か月でご準備されるカップルもマタニティウエディングでは多いですよ。短期間だからこそ、集中して準備できるメリットがあります。
オリエンタルホテル東京ベイの披露宴会場「マーガレット」
席次表、招待状といった印刷物から引き出物、披露宴中に流す映像の手配などを当ホテルにおまかせいただくことも可能です。こまごましたことはおまかせいただき、その分ご自身はエステやネイルに行ったり、ストレスなく過ごされるなど、ベストなコンディションで式を迎えられるよう体を整えていただければと思います。
■お腹が大きくなってもお気に入りのドレスに出会える!
―準備を考えると、挙式だけして、披露宴はあらためてセッティングする選択肢もありそうですが。
矢神:じつは挙式だけ行うのと、挙式から披露宴まで行うのは、当日の準備はそれほどかわらないんです。披露宴まですれば、お祝いしてくださる方々にきっちりお食事でおもてなしができて、その日のうちに引き出物でお返しもできます。
すべて一日で済ませられることを考えると、あまり体に負担をかけたくない妊婦さんにとっては、同日のほうがよいと言えるかもしれません。
―ところで、花嫁さんといえばはずせないのが衣装のこと。お腹が大きくなっても平気ですか?
矢神:経験豊富な衣装スタッフが、挙式のころのお腹の大きさを考えながら、締め付けすぎず、心地よく過ごせるドレス選びをお手伝いさせていただきますのでご安心ください。
もちろんご希望があれば、白無垢や和装もお召しになれます。8~9か月くらいの妊婦さんが和装で挙式されたこともあります。たくさんの衣装をご用意していますので、お気に入りがきっと見つかると思いますよ。