簡単に切り捨てないで! 「いい人」との恋が始まる意外なキッカケ


■傷ついていた彼の心

市役所で働いている彼とパーティーで知り合った知人女性がいます。知り合ったときはお互いにお酒が入っていたせいで「彼のとてもシャイなところにまったく気づかなかった」と言います。

何度かデートを重ねたものの、雰囲気が良くなってくると彼にかわされ、どうしたいのかがさっぱりわからなかったそうです。

ところが、これで最後にしようかな、と思いながら行った、「彼の友だち宅のホームパーティー」で、彼の意外な才能を知ることに。

彼が持ち寄った手づくりデザートがプロ級に美味しいものだったそうなのです。

「こんな才能があったのに驚いた。デートのときにはそんな話を聞いたことがなくて」と語る彼女は、帰り道で彼に「評判のショコラティエへ行ってみない?」と誘いました。

入った時間が遅かったため、お店に残っているお菓子はチョコレートケーキ1つだけ。
それを2人で半分づつ食べた後、彼はしばらくお店のオーナーと最近のお菓子の流行について話しこんでいたそうです。

「あんなに目がキラキラする人なんだな、と思ったときに、もっとこの人のことを知ってみようと感じた」と彼女。

次のデートから「新規開店したイケてるカフェ」「老舗のケーキ屋」をかならずデートコースに入れたところ、彼が少しづつ変わってきました。

街歩きをしている最中、お菓子の話から始まって、政治の話や歴史の話まで話の幅が広がり、彼がとても博識だと知ることになったのです。

どうしていままで、シャイだったの? と直球で聞いたところ「お菓子づくりの趣味を元カノに『変わってる』とけなされて傷ついた。また傷つくのがこわくて、女性に積極的に振る舞えなかった」という答えが返ってきました。

「君といられるなら僕は変われる、だからもっとそばにいて欲しい」というセリフが彼の口から出たとき、「やっぱりこの人とつき合おう」と即決したそうです。

せっかく出会った相手が気に入らず「いい人だけど」と、上から目線で切り捨てるのは簡単です。


しかし、自分が知らない相手の一面を知ろうとする努力を怠れば、上っつらだけ良い「ダメ男」に引っかかる危険性もあります。

「いい人だから、どこかに光るものがある!」と発想を転換してみることが、ハッピーな未来をつかむヒントになるのかもしれませんね。

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