■別れた1か月後に結婚した束縛男
本当に腹を割っていろいろ話してくれたので、時系列に並びかえてご報告することにします。
まずは、学生時代から7年間付きあっていたケンイチさん(仮名)との話。学内の音楽サークルで知りあった同級生です。
学生のころから、早く結婚したがっていたというケンイチさん。一方、奈津美さんは、卒業してしばらく働いてからでないと結婚は無理だと考えていたそう。
20代半ばになり、奈津美さんも結婚したいと思うようになったものの、なぜかケンイチさんは結婚しようとしません。
「仕方がないので別れを告げたら追いかけてきました。それでも結婚の話は出なかったため、結局別れることに。
それから1か月たったころに電話がかかってきて、同じサークルの別の子と結婚したといわれました」
わかりやすく身勝手で無計画な男性だな…。
ケンイチさんは子どもっぽい人格の持ち主だったようです。朝昼晩のメールと夜の電話を奈津美さんに義務付け、女友だちとの食事や職場の飲み会に参加することすらいい顔をしませんでした。いわゆる束縛男ですね。
それでいて、自分は上述の女性と会っていて、奈津美さんが抗議すると「同じサークルの仲間なんだから親しくして当然だ」と逆ギレ。自分が浮気しているから、恋人を信じられずに束縛していたのでしょう。
「私への結婚報告の電話は奥さんに強制されたそうです。奥さんとは私も昔から知りあいなので、電話口で彼女から『彼が直前まで奈津美さんと付きあっていたことを知っていたら、結婚なんてしなかった!』とギャンギャンいわれました。
なぜ恋人を奪われた私が叱られなければならないのでしょうか。面倒くさいので電話を切りました」