10組中3、4人の妻は離婚したい? 栗原達也の結婚・離婚の相談~その2~
こんにちは。栗原達也(くりはらたつや)です。
第2回目の今回は、離婚の相談についてお話します。
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離婚の相談は、圧倒的に女性からが多い。
世の中のデータにもあると思うけれど、10組の夫婦がいたとして、そのうちの3人か4人の妻は、「いつか別れよう」と思っているらしい。
「思っている」ということだから、実際に別れるかどうかは別の話だ。
それくらい、女性のほうは「ほかの人生」について、または「ひとりになること」について、つねに考えているということ。
これは、女性が共働きでも、専業主婦でも、水商売の人でも、職業、年齢問わず、「別れたほうがいいでしょうか」という相談があることからも、私自身で実感している。
それに対して男性は、10人にひとりも、離婚を考えていないんじゃないかな。
そのわけは、前回も言ったけれど、男がとても鈍感で、妻の気持ちが何もわかっていないからだ。
明日の暮らしに困っていなければ、女房に何か文句があるとは思ってもいない。
ましてや「いまの夫をやめて、別の人と一緒になったら、どうなるか」などと想像しているなんて、想像さえしない男が多い。
これは、ホント。
女房の不安や不満、複雑な内面の変化に敏感に気づく男がいたら、珍しい貴重なタイプと思っていいほどだよ。
だから、夫が自分勝手な決断をしたり、ちょっとよそ見をしたりしたとき、奥さんは悩みに悩んで、書き置きをして家を出たり、「別れたいの?」なんて涙ぐんだりするよね。
奥さんにとっては、一生の分岐点という大きな決意のもとの行動だけれど、それは夫にとっては青天の霹靂(へきれき)。
つまり、晴れ渡った空に突然起こる雷のように、思いがけない衝撃なのだ。
「昨日まで炊事をしてくれていた妻が何を言い出すんだ」という具合。
それまで、妻の気持ちを想像したことがないんだから、妻についていけないのが正直なところだろう。