知らなかった離婚条件! 栗原達也の結婚・離婚の相談~その3~
こんにちは。栗原達也(くりはらたつや)です。
第3回目の今回は、「離婚の条件」についてお話しましょう。
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「離婚したほうがいいでしょうか?」と聞いてくる女性について、私はよく、「次の中で、あなたがガマンできないことが3つ、程度がひどければ2つ重なっている場合は、別れたほうがいい」と答えている。
そのリストは、
言葉の暴力、
実際の暴力、
ギャンブル、
アルコールや薬の依存症、
借金、
浮気ではなく別の相手への本気、
性の不一致の7つだ。
ここに浮気は含まれていないことにお気づきだろうか。
浮気は浮気で、長く続くものはそう多くはないし、ましてや風俗などに1回行ったくらいでオタオタすることはない。
「性」の不一致はあるけれど、「性格」の不一致はないことにも気づいているかな。
性格や価値観が合わないのは、長い夫婦生活の間で合ったり合わなかったりする面もあるから、離婚の条件ではない。
そして、カギになるのが「あなたがガマンできないこと」という部分だ。
自分のガマンの限界を超えたら、別れるしかないんだ。
その限界は人それぞれで、親兄弟から「そのくらいガマンしなさい」なんて言われても、本人の限界を超えているなら、一緒にはいられないと考えるのが道理。
つまり、自分の基準しか、別れの決め手にならないということだ。
たとえば、ギャンブルや借金は程度問題だし、依存症も妻が支えて断ち切る人生もある。
言葉の暴力も、同じことを言われて深く傷つく人もいれば、平気だというケースもある。
夫婦の限界は、夫婦だけの問題。
けっして周囲の人間に判断してもらうものではないことも、覚えておいてください。
稼ぎも問題なく、父親としての言動も申し分なく、ただ1点、とても困ったことがあるというような相談が、よく寄せられるが、その場合は、結論を早まらないように助言することが多いね。