20代後半男性の10.3%が無職!「結婚なんて考えられない」
働き盛りの年齢でありながら、家族以外との交流がない、無職・独身男女を指す新たな概念として、「SNEP(スネップ)」という言葉が注目を集めています。
SNEPを提唱した東京大学社会科学研究所の玄田有史教授によると、SNEPは約162万人(2011年)。1番多いのは20代で60.2万人にのぼり、年々急増しています。
若者の就職難、早期退職が叫ばれるなか、他人事とは到底思えない現実。彼らはどのような暮らしをしているのでしょうか。
■10人に1人が無職の時代
(ゆとり第一世代を含む)1983年~1988年に生まれた男性のうち、パート・アルバイト14.8%、無職10.3%。4人に1人が定職に就いていない(就けない)のが、今の日本の現実です。
ブランドバンクデータの調査によると、無職と答えた男性の86.7%は両親と暮らしており、世帯年収は平均424万円、個人年収は38万円。
彼らのうち、97.8%は未婚。
2011年6月、この世代が23歳~27歳のときをみると、個人年収は平均225万円。これと比較すると、今回の全体での平均個人年収274万円はたしかに昇給していますが、いずれも年収300万円の壁は越えられていません。