占星術をもっと深く知ろう!~水星・火星・木星・土星編~
西洋占星術では、10の天体「月、太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星」の動きから運勢を読み解きます。「天体」と聞くと、「占い」よりも「天文学」を思い浮かべる人も多いでしょう。今は「占星学」として区別されている星占いですが、実は遠い昔、天文学から生まれたのです。
天文学的な天体の特徴と、占星術的な天体の象徴の興味深い結びつきを、3回に渡ってご紹介します。
■水星
太陽の周りを88日で1周する水星は、他の星よりも速いスピードで、変速しながら楕円を描いて太陽の周りを移動します。フットワークや俊敏さ、頭の回転の速さ、乗り物移動など、占星術においても速度に関する象徴と結び付けられているのは興味深いでしょう。
頭の回転から連想される機転や頓智、会話なども水星の象徴です。また、水星が逆行(しているように見える)するときは、話の食い違いや勘違い、乗り物の遅延などが起こりやすいと言われています。
水星の動きの速さは神経とも結び付けられますが、神経質な人が気が休まらない状態で行動している様子にも似ているでしょう。
■火星
火星は、その名の如く赤い星です。火のように赤い火星には、炎やエネルギーのイメージがありますが、代表的な象徴にも、火とエネルギー、戦いなどが含まれています。