cinemacafe.netがお届けする新着記事一覧 (2002/2207)
「容疑者Xの献身」、「麒麟の翼」など原作小説&映画・ドラマ共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家とされる東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるブラックユーモアあふれる3編をドラマ化した「笑」シリーズ。このほどトータス松本が手がけた主題歌「笑ってみ」にのせて贈るスペシャルPVが解禁!さらに、J:COM配信ドラマ史上最高視聴数を更新しているのを受け、「SHN48」に移籍が決まっている宮澤佐江(AKB48)より喜びのコメントが到着した。濱田岳主演にモテない男の切ない運命を描いた第1笑「モテモテ・スプレー」(8月1日より配信)はJ:COMでの配信ドラマ史上最高の視聴数を記録。さらに、日本映画界きっての名優・笹野高史といま最も注目される若手俳優・菅田将暉が2人1役が主演を務め、ヒロインに宮澤さん(AKB48)を迎えて贈る第2笑「あるジーサンに線香を」が、9月1日の初月での視聴数で「モテモテ・スプレー」を大幅に上回る大ヒットを記録している本シリーズ。この大好評を受けて宮澤さんは、「すごく楽しかった撮影から9か月が立ち、私が出演させて頂いた第2笑の配信も9月で、その9月にJ:COM史上最高数を出すことができ、“9”という数字に何か縁がある気がします。素敵なキャストのみなさん、そして素敵なスタッフさん方と本当に楽しく撮影をさせて頂いたのでこのような数字を出すことができたのだと思っています。本当にみなさん、ありがとうございます!」と大喜び。さらに撮影をふり返り、「今回のドラマの中で、自分自身驚いたシーンの一つでもあるのですが、思わず感情が入って泣くシーンではないところでポロポロ涙が出てしまったシーンがあります。お話の中でも一番グッとくるところなので、そのシーンを特に意識して見てもらえると幸せです」と見どころも語ってくれている。そして、この豪華なドラマを彩るのは、トータス松本の「笑ってみ」。本作のキーワード“笑”にちなんで行われた、“つながれ「笑」キャンペーン”でTwitter・Facebookにて一般より募集した「笑顔」の写真を繋いで制作されたPVの第1弾が9月に完成し大好評となり、さらに、その第2弾となるスペシャルPVが完成!何気ない日常にあふれる人々の笑顔がたっぷりと収められた、見る者を自然と笑顔にさせてくれる映像に仕上がっている。10月1日から配信が始まっている、三上博史&ミムラが夫婦役を演じている第3笑「誘拐電話網」も好評を博しており、12月いっぱいまで配信が続くこの3作品の新たな記録が期待できそうだ。「東野圭吾ドラマシリーズ“笑”」(全3作)は、J:COMオンデマンドメガパック、auスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信中。※こちらのスペシャルPVはMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年10月13日昨夏に亡くなったチリ出身のラウル・ルイス監督。百本を超える作品を撮りながら、日本で劇場公開された作品は『見出された時 「失われた時を求めて」より』(’99)や『クリムト』(’06)など、ごくわずかだ。一部に熱狂的なファンはいるものの、日本では“知られざる名匠”であるルイスが病に冒されながら撮り上げた4時間半もの大作『ミステリーズ運命のリスボン』が公開される。19世紀のポルトガル、フランス、イタリア、そしてブラジルを舞台に、孤児の少年と彼の出生の秘密を知る謎めいた神父、嫉妬や欲望、復讐が渦巻く中を生きる貴族の人々が繰り広げる複雑な人間模様が次々と畳み込まれ、幾重にもなった秘密の奥から思いもよらぬ結末が表れる。豪華絢爛な19世紀の意匠で描く幻想的な作品だ。6月開催のフランス映画祭で上映の折、出演者の1人であるメルヴィル・プポーが来日、話を聞いた。9歳のとき、ルイス監督の『海賊の町』(83)でデビューしたプポーは、その後30年近くにわたってルイス作品に出演し続けてきた。「12本一緒に映画を作ったよ。いつも主役っていうわけじゃない。今回もそうだった」と笑うメルヴィル。確かに長尺の本作で彼が登場する時間は長くはない。「僕は現場のマスコットみたいな存在でもあったかな。ラウルの撮影はいつも、とても心地よかった。誰に対しても優しい人なんだ。スタッフも皆、彼が大好きだった。ラウルへの愛に満ちた家族的な雰囲気で、誰もが映画作りを楽しむためにそこにいる。お金を稼ぐために働くってだけじゃない」。どんなに短い出演時間でも、ルイスからのオファーに「ノー」と言ったことはない。「彼との仕事は本当にユニークなものだから。普段のパリの生活でも、しょっちゅう彼に電話したり、会ってランチしたりしていたよ。臨終のときも、彼が入院していた病室に僕はいた。彼は僕の師だった。『スター・ウォーズ』のヨーダってところかな。しかもラウルはヨーダよりユーモアのセンスがあるし(笑)」。博識の人だったルイスは、独自の理論を持っていたとメルヴィルは考えている。「カバラ数秘術や科学や数学、中国や日本の文化にも通じていた。そうした知識を基に彼ならではの理論をを作り上げたんだと思う」。その理論の集大成とも言える『ミステリーズ運命のリスボン』は、1人の人物が持ついくつもの過去、いくつもの顔を描く複雑な構成になっている。「まさに“ルイス風”なテーマだよ。アイデンティティは1つではなく、輪廻を繰り返していく。誰かが生きた歴史を、もう一度生きる。物語の中にもう1つ、その中にさらにもう1つ物語がある。まるで、観客を理解不能な域にまで連れていくのが目的みたいに。目覚めていながら夢を見ているよう、とでも言おうか。手を取って迷宮に誘い込み、その手をいきなり放す。そうすると、観客は子供の視線で大人の世界を見ているような感覚になる」。現場では、独創的な演出プランに驚かされていたという。「トラベリングや、変わった効果を次々思いつく。とても豊かな時間だった」。ルイスは『ミステリーズ運命のリスボン』の撮影時、すでに肝臓ガンで闘病中だった。それでもユーモアを忘れなかった彼のエピソードをメルヴィルは披露してくれた。「検査のためにラウルが現場を離れたんだ。検査結果を手に戻ってきた彼は、こんな話をしてくれたよ。病院の階段教室で教授の医師が白衣姿の医学生たちに症例としてラウルの肝臓を3D映像にしたものを見せながら説明していた。ウォルト・ディズニーみたいな調子でね。で、ラウルの姿に気づくと『紹介しよう。幸運にも彼がこの肝臓の持ち主だ』と言いながら、肝臓の状態について説明を始めた。それが、5年前の彼の映画についての評論の言葉とそっくり同じだったんだ。『とても美しく、とても独創的で……一体何なのかよく分からない』(笑)!」。幼くしてルイスの世界に足を踏み入れ、無垢な心で多くを吸収し、40歳を目前にしたいまも第一線で活躍し続けるメルヴィルだが、「俳優って、自然なものではないよ」と言う。「自分の感情をコントロールするのが仕事だからね。“自然”に抗う仕事と言ってもいい。ある感情を作り出し、それを制御しながら表現する。大変な仕事だよ。母が映画宣伝をしていた縁で、ラウルに見いだされて仕事を始めたけど、周りはハチャメチャな大人ばかりだった。クレイジーな人間に成長したっておかしくなかったかもしれない(笑)。それにしても今回日本に来たら、大勢のファンに囲まれて…。何だかシュールだよ」と微笑むメルヴィル本人は地に足のついた印象だ。その分、スクリーン上で彼は冒険する。女装姿が美しい『Laurence Anyways』(原題/来年公開予定)を始め、俳優として。そして自ら監督する自主映画の数々でも。近況を聞かれると、「ラウルが作るはずだった映画を撮り終えたばかりなんだ。彼の奥さんが代わりに監督を務めて、ラウルの作品に出演した俳優たちが集結した。ミシェル・ピコリ、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、ジョン・マルコヴィッチ…」。最初から最後まで、彼の言葉はすべてルイスへの愛情に満ちあふれていた。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ミステリーズ運命のリスボン 2012年10月13日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© CLAP FILMES (PT) 2010
2012年10月12日米インディペンデント映画界で活躍するグレッグ・アラキ監督の最新作『White Bird』(原題)の主演に抜擢された女優のシャイリーン・ウッドリーが、『The Amazing Spider-Man 2』(原題)で出演交渉中のようだ。ジョージ・クルーニー主演作『ファミリー・ツリー』でジョージ・クルーニーの愛娘役として出演し、世界的にも高い評価を得たシャイリーンは、先日アンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーンの続投が発表された同続編で、ヒロインの1人であるメリー・ジェーン・ワトソン役として出演オファーを受けているという。製作を担当するコロンビア・ピクチャーズは、主人公ピーター・パーカーの親友で後に敵となるハリー・オズボーン役も同時に探しているという。ハリー役は、サム・ライミ監督が手掛けた『スパイダーマン』3部作では ジェームズ・フランコが演じていた。さらに続編では、エレクトロがヴィランとして登場するともうわさされている。本作では、ジェフ・ピンクナー、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチーらが脚本を執筆し、アヴィ・アラドとマット・トルマックがプロデューサーを務める。監督も第1作目に引き続き『(500)日のサマー』のマーク・ウェブが務めることが決定している同続編は、2014年5月2日の全米3D公開に向けて、来年初頭にもクランクインを予定している。■関連作品:ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Foxアメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character ™ & © 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.
2012年10月12日先日発表された“台湾のアカデミー賞”とも言われる金馬奨に4部門のノミネートを果たした大迫力アクション・エンターテインメント『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1』の続編の製作が早くも本国・台湾で決定したようだ。台湾で放送されて人気を博したドラマ「ブラック&ホワイト」を台湾映画では破格とも言える10億円という大金をかけて映画化。熱血新米刑事・インション(マーク・チャオ)と人情に厚いチンピラ・ダーフー(ホァン・ボー)の2人はひょんなことからハーバー・シティの爆破計画が秘密裏に進められていることを知り、計画を阻止すべく奔走する。興行収入1位を獲得した台湾に続き、中国本土でも公開より2週連続で興行収入3位を記録したモンスター・ムービーとなった本作だが、続編の予算規模は前回を上回る10億円以上となり、今後2年以内での製作を予定しているという。そして朗報がもう一つ!同作が早くもブルーレイ、DVDとなってこの冬に登場する。今回のセル版パッケージは、日本未公開となる劇場公開版よりも15分長いディレクターズカット版を収録しているとのこと。続編の公開も楽しみだが、まずは台湾で社会現象を巻き起こした本作の迫力のアクションシーン、迫力の映像をご自宅で楽しんでみては?『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1』[DVD]価格:2,625円(税込)『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1』[Blu-ray]価格:3,675円(税込)発売日:2013年1月25日(金)発売元/販売元:アミューズソフト© 2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.■関連作品:ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1 2012年9月8日より全国にて公開© 2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年10月12日シルベスター・スタローンを筆頭に、名だたるアクションスターたちが「アクション映画史上の最高傑作を作る」という決意のもと集結し、2010年に大ヒットを記録した『エクスペンダブルズ』。「二度と実現不可能」と言われた最強の肉体派軍団が奇跡の再結成を果たした続編『エクスペンダブルズ2』から、クールな漢気で魅せるジェイソン・ステイサムのコメント動画が到着!自らを“消耗品”と名乗るリーダー、バーニー・ロス(シルベスター)の下、鉄壁のチームワークを誇る命知らずの傭兵軍団「エクスペンダブルズ」。彼らの今回の仕事は、東欧バルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機に積まれていたデータボックスを回収すること。簡単に思えたそのミッションだったが、データボックスに記録された機密データを狙い、ある凶悪武装集団が行動を開始していた…。本国では“女性版『エクスペンダブルズ』”の制作も囁かれており、男子、女子に関係なく本作が放つ熱気でにわかに盛り上がりを見せている。今回届いた映像では、リー・クリスマスを演じた英国が誇るクールガイ、ジェイソンからの“熱い”コメントが!銃よりもナイフでの肉弾戦を好む恐ろしい戦闘能力を秘めた兵士・リー。しかし、その弱点は「破滅型恋愛体質」であること。この意外すぎるギャップが、何ともかわいく乙女心をくすぐるのだ。劇中でもスターローン扮するバーニーに「まだあの女と浮気しているのか?」とイジられる始末。そんなリーを演じているジェイソンも恋愛体質(?)なようで、「撮影前から興奮していたよ。出演できるだけで幸せだったよ!」と、豪華スター共演の本作への熱い恋心を明かしている。最強の傭兵軍団“エクスペンダブルズ”随一のギャップを持つ男の、頼もしくもかわいい魅力をこちらの動画から、ぜひチェックしてみて!『エクスペンダブルズ2』は10月20日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:エクスペンダブルズ2 2012年10月20日より全国にて公開© 2012 Barney’s Christmas, Inc.
2012年10月12日今年で記念すべき25回目を迎える、アジア最大の国際映画祭「東京国際映画祭」(以下、TIFF)が10月20日(土)より開幕する。例年以上に盛り上がりが期待される今年も、海外から多くの俳優や監督が来日の予定だが、このアニバーサリー・イヤーとなる今年、これまでに来日したゲストたちの貴重な写真を発見!レオナルド・ディカプリオやブラッド・ピット、まで豪華ゲストたちをふり返り。まずは、いまから27年前の1985年に開催された記念すべき第1回目のTIFFに参加した、ハリソン・フォード。何とも年代を感じさせるモノクロ写真だが、この時代のハリソンと言えば、『スター・ウォーズ』や『インディー・ジョーンズ』の人気シリーズでの成功、さらに『ブレード・ランナー』(’82)とまさにハリウッドのトップに上り詰めた頃の彼なのだ。この年の日本では、渋谷に16もの映画館がオープンし、世界有数の“映画の街”として大きなブームを巻き起こしていた年でもある。次にふり返るのは、第9回目(’96)に参加したウィル・スミ。代表作となった『インデペンデンス・デイ』(’96)を引っ提げての来日となったが、この当時のウィルはまだ20代後半!ファッションももちろん“B-BOY”スタイルでキメ、まだまだヤンチャ盛りといった様子の彼の若さがうかがえる写真だ。続くは、“絶世の美男子”と謳われ、世界中の女子の心を鷲掴みにしたレオナルド・ディカプリオ。1997年に行われた第10回目のTIFFに、ジェームズ・キャメロン監督と共に『『タイタニック』のワールド・プレミアのために来日したレオ。いまでこそ髭を生やし、骨太なイメージの役者となった彼だが、23歳当時の彼はまさに“美麗”の一言に尽きる。誰もが見惚れ、会場は女子たちの歓喜する声で騒然となっていたとのこと。さらに、もう一人、翌年に開催された第11回TIFFの特別招待作品となった『ジョー・ブラックによろしく』のPRのために来日していたブラッド・ピットだ。写真を見る限りでは、短髪にスーツと、いまと雰囲気は変わらないものの、『セブン』での好演に続き、『12モンキーズ』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、俳優として人気・実力ともに急成長を遂げ始めた頃の彼の貴重な一枚なのだ。さらに、この年は『アルマゲドン』を引っ提げて来日したブルース・ウィリスやベン・アフレック、マイケル・ベイ監督などハリウッドが誇るスターたちの参加が数多く見られた年でもある。また、世界に誇る日本の巨匠・黒澤清監督がこの世を去った年でもある。2000年代に入っても来日ゲストたちの豪華さは衰えず、第13回(’00)にはアーノルド・シュワルツェネッガーにエドワード・ノートン、第15回(’02)にはトム・クルーズ&スティーヴン・スピルバーグ監督を始めナオミ・ワッツにエイドリアン・ブロディと挙げていけば切りがないほど。果たして、25回目を迎えた今年はどんなゲストが観客を沸かせるのだろうか。開幕はもう目前!ぜひ、あなたも一度会場に足を運んでみて。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月12日ブログ上で語られるキーワードを参考に、映画の“いま”を分析する「ブログ話題度ランキング」。今週は、すっかり秋めいてきたこともあってか、上位にランクインする作品の中でも「ご飯」というキーワードに関連した映画に注目。まず、2位にランクインしたのは今月20日(土)より開幕する東京国際映画祭でも上映される、前川清主演作『旅の贈りもの明日へ』。福井を舞台にした本作の注目度が急上昇した理由は、キーワードとしても語られている「映画福井ロケ地マップ」にあるようだ。公式ホームページにも「ロケ地紹介」として、ジャズ・バー「シライハウス」など映画に登場するさまざまなスポットが紹介されていたり、スタッフによるロケ日記では福井で有名なお菓子「羽二重餅」のお店が紹介されている。どうやら、ここにさらなる情報が追加された「映画福井ロケ地マップ」が話題となっている。観光名所に限らず、「料理茶屋 魚志楼」、ラーメン屋「福林軒」など地元縁の美味しいご飯どころまで掲載されているため、多くの人の関心を集めたようだ。そして10位にランクインしたのがモスクワ国際映画祭で最優秀アジア賞(NETPAC賞)を受賞した栗村実監督のデビュー作『飯と乙女』。3組の男女の「食」にまつわるスケッチを元に、人と食べ物の関わりが描かれる本作。実は去年の夏に公開された作品なのだが、栗村監督が広末涼子と稲垣吾郎が夫婦役を演じる『桜、ふたたびの加奈子』のメガホンを握ることが先日発表され、そのデビュー作に再び注目が集まったようだ。こちらも公式ホームページには「食の情報」として、「ラタトゥイユ」や「カツサンド」など登場キャラクターたちと関係のある「料理」が簡単な作り方と共に紹介されている。また、ダイニングバーから居酒屋まで本作と縁のあるお店のリストも掲載されているので、要チェック!こうして見ると、今月20日(土)に公開を迎える元祖食べるラー油をつくった石垣島の夫婦を基にした映画『ペンギン夫婦のつくり方』や、人気マンガ原作のドラマ化作品「花のズボラ飯」、先日シーズン2がスタートしたばかりの「孤独のグルメ」など、“食”にまつわる作品が映画、ドラマと人気なようだ。さらに分析してみると、その関心の傾向は高級料理店というよりは、気軽に立ち寄れるお店や身近な食材で作れる料理にあるよう。そして11月には「生きるということは食べつづけることである」という真理を描く『天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ”』も公開。今年の秋は“美味しい映画”たちが、注目の的となりそうだ。ブログ話題度ランキング■ブログ話題度とは?ブログで話題の情報を提供する「kizasi.jp」独自のブログ解析エンジンにより、シネマカフェに掲載されている映画作品名がブログ上に掲載されている“話題度”をポイント化。いまブログ上で最も話題の映画作品のランキングを掲載しています。また、映画作品に関連する言葉も抽出して掲載。その作品がブログで、どのような言葉で語られているかを知ることができます。興行成績やDVD売上だけでは知ることの出来ない、映画ファンが“いま”話題にしている映画はどの作品か?ヒットの“kizasi”が見えてくるオリジナルランキングです。■関連作品:旅の贈りもの明日へ 2012年10月27日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 「旅の贈りもの明日へ」製作委員会飯と乙女 2011年5月、 渋谷ユーロスペースほか全国にて公開© 9miles,inc.天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ” 2012年11月3日より東京都写真美術館ホールほか全国にて公開© 2012天のしずく製作委員会ペンギン夫婦の作りかた 2012年10月20日よりユナイテッド・シネマほか全国にて公開© 2012ペンギン夫婦の作りかた製作委員会
2012年10月12日ミランダ・カーを始めとするランジェリーブランドのモデルたち「ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルズ」が、同ブランド(ヴィクトリアズ・シークレット)の最新限定ライン「ベリー・セクシー・セダクション」のプロモーションの一環として、男性を虜にする誘惑の秘訣を明かした。アレッサンドラ・アンブロシオは、秘密は「秘密のまま」としてミステリアスを貫き通したものの、同新作ラインの広告の中で風を仰ぐセクシーなポーズを決めるミランダは男性を口説き落とすテクニックを「ここぞというタイミングで1つだけボタンを外して見せるの。それが私の誘惑テクね」と明かしている。さらにキャンディス・スワンポールは、シンプルに「はにかんだ上目遣い」で男性の心を鷲づかみにするのがコツとして、「とにかくばっちりキメておくことね」とアドバイス。また、リンジー・エリンソンは「知的で地に足がついた男性」に惹かれると語る一方で、エリン・へザートンにとって一気に冷める瞬間は「マナーがなっていない男性」に出会ったときのようだ。そんなエンジェルたちは、12月4日(現地時間)に予定されている毎年恒例の同ブランドのランウェイショーに向けて準備中のようで、今回のショーではジャスティン・ビーバーやリアーナ、ブルーノ・マーズら豪華アーティストによるパフォーマンスも予定されている。
2012年10月12日先日、ブレイク・ライブリーと結婚したライアン・レイノルズが、新作サイコロジカル・スリラー『The Voices』(原題)の出演交渉中のようだ。同作は『ペルセポリス』や『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』でお馴染みのイラン出身のマルジャン・ サトラピ監督が手がける最新作だ。マンダレイ・ビジョン社とバーティゴ・エンターテイメント社が製作を手がける本作は、バスタブの製造工場で働く変わり者の主人公ジェリー・ヒックファンが、工場で経理を務めている同僚に恋に落ちるものの、善良な犬と悪をそそのかす猫の意見の板ばさみとなり、殺人事件にまで展開してしまうというファンタジックなスリラー作品だ。『パラノーマル・アクティビティ2』の脚本を担当したマイケル・R・ペリーが執筆した同作の脚本は、ハリウッド業界人によって選ばれる“ブラックリスト”にもランクインしている。そんなライアンは幽霊刑事を演じるアメリカン・コミック「Rest in Peace Department」の映画化『R.I.P.D.』(原題)も来年7月(現地時間)に公開を控えている。■関連作品:デンジャラス・ラン 2012年9月7日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年10月12日日本でも毎年、人気の俳優、一流の演出家で必ず舞台公演が行われているシェイクスピア。しかし、18世紀の昔から“シェイクスピア別人説”が議論されていたことをご存じだろうか?『インデペンデンス・デイ』などで知られる巨匠ローランド・エメリッヒ監督がこの文学史上最大の謎に切り込んだ衝撃の問題作『もうひとりのシェイクスピア』。欧米で大激論を巻き起こした本作の予告編が遂に解禁となった。16世紀末、エリザベス朝――。当代一流の知識人、詩人、劇作家として知られたひとりの貴族がいた。その名は、第17代オックスフォード伯爵エドワード・ド・ヴィア。彼こそがシェイクスピア作とされる名作の数々を著した作者…。しかし何故、彼はその真実を隠さねばならなかったのか?数奇な運命に翻弄された悲劇の男の物語がいま、明かされる。生涯が謎に包まれ、自筆の原稿が何一つとして見つかっていないシェイクスピアの別人説を、長年研究してきた脚本家ジョン・オーロフと共に、10年以上夢見てきた映画化を実現させたエメリッヒ監督。本作では、別人説の中で現在もっとも有力とされている“第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア”が真の作者ではなかったか、という説が描かれる。“真の作者”オックスフォード伯に扮するのは英国出身のリス・エヴァンス。『アメイジング・スパイダーマン』で演じた悪役・リザードが記憶に新しい彼だが、そのときとはまるで別人のような演技で、英国俳優の底力を見せている。今回公開となった予告編では、リスの気品あふれる姿が見られるのと共に、エメリッヒ監督の真骨頂と言える、最新VFXで再現した16世紀末ロンドンの色鮮やかな街並みがたっぷりと堪能できる。中でも、エリザベス1世崩御の葬列シーンの迫力は圧巻!シェイクスピアの時代を目の前に蘇らせたかのような臨場感あふれる劇場のシーンは、演劇ファンならずとも鳥肌が立つこと間違いなし。真偽のほどはさておき、「もし彼が真の作者だったら」、なぜ彼は未来永劫その真実を隠さねばならなかったのだろうか?日本でも論争を巻き起こしかねない本作だが、まずはこちらの予告編から大いなる謎の一端を覗いてみて。『もうひとりのシェイクスピア』は12月22日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:もうひとりのシェイクスピア 2012年12月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. and Beverly Blvd LLC All Rights Reservedアメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character ™ & © 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.
2012年10月12日ブルース・ウィリス主演で贈る、日本でも絶大な人気を誇るシリーズ最新作『ダイ・ハード/ラスト・デイ』。製作発表されてから沈黙を保ってきていた、この全世界待望のアクション超大作の最新映像とビジュアルがついに初解禁となった!シリーズお馴染みのニューヨーク市警察の不死身の刑事、ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)。第1作目では、ロサンゼルスの超高層のナカトミ・ビル、2作目ではワシントン・ダレス国際空港、3作目ではニューヨーク市内全体を舞台に、さらに4作目ではワシントンDCなどアメリカ合衆国全域を股にかけ、国家の危機を救ってきた彼が、5作目となる『ダイ・ハード/ラスト・デイ』でついに世界進出を果たす。前作から6年ぶりとなるシリーズ第5弾となる本作。舞台は、誰も予想だにしなかった異国の地、ロシア連邦の首都・モスクワ。“悪運のDNA”を脈々と受け継ぐ一人息子・ジャック(ジェイ・コートニー)と共に、ジョンはシリーズ最大の難関に立ち向かっていく。毎回信じられない災難に否応なく巻き込まれるジョンだが、ジャックも父親譲りの運の悪さを発揮する。どんな場面でも反りが合わないこのマクレーン親子だが、モスクワではこれまで以上の“大災難”に巻き込まれることになるようだ。解禁されたビジュアルでは、息子・ジャックとジョンの“世界一運の悪い”マクレーン親子がマシンガンを構える奇跡の2ショットが初お目見え。また、同時に初公開された最新映像では、ファンにはお馴染みの「ベートーヴェンの交響曲第9番」に合わせて、マシンガン、ショット・ガンを撃ちまくるド派手な銃撃シーン、スピード感あふれる瞬き禁止の怒涛アクションが繰り広げられる。ラストには「ニュージャージー州のジェームズ・ボンドだ」とジョンが決めセリフを放つ姿も収められており、期待を裏切らないジョンの“リアル・ヒーロー”ぶりは6年を経た本作でも健在!それ以上に、パワーアップしたアクションと観る者を引き込むユーモアのセンスは、まさにシリーズ最高傑作の誕生を予感させる。ビジュアルや映像は公開されたものの、ストーリー部分はほとんど明かされておらず、今後の続報に注目が集まりそうだ。『ダイ・ハード/ラスト・デイ』は2013年2月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。※こちらの最新編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ダイ・ハード/ラスト・デイ 2013年2月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2013Twentieth Century Fox
2012年10月12日1972年10月に放送がスタートしたTVアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」。平均視聴率21%という驚異的な数字を記録した伝説のアニメがこのたび、松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濵田龍臣、鈴木亮平という豪華メンバーを迎えて実写映画化がされることが決定!舞台は近未来の東京。人類のテクノロジーを圧倒する力を持った“ギャラクター”を名乗る謎の組織が、突如、全世界へ宣戦布告した。なす術も無く地球の半分を占領される中、ISO(国際科学技術庁)の南部博士は、人類最後の望みをかけ、幼い頃から過酷な特殊訓練を受けて来た5人の若者を招集する――。原作の無いアニメオリジナル作品でありながら、旧作と合わせて4年もの長期シリーズとなった、老舗スタジオ・タツノコプロの中でも、最大のヒット作「ガッチャマン」シリーズ。そんな名作アニメの実写化とあって、出演陣はもちろん豪華。リーダー“大鷲の健”を「梅ちゃん先生」や現在公開中の『ツナグ』での好演が高い支持を集めている松坂桃李。健のライバルであり、クールで破天荒な“コンドルのジョー”を綾野剛。ガッチャマンのヒロインであり、健に人知れず恋心を抱く“白鳥(しらとり)のジュン”を剛力彩芽が演じる。さらにメンバーの末っ子でジュンとは姉弟である“燕(つばくろ)の甚平”に濵田龍臣、気が優しくて力持ち、メンバーのムードメーカー役“みみずくの竜”に鈴木亮平と、何とも贅沢なガッチャマンが誕生することとなった。「これだけ有名なアニメーションの実写映画化に参加することができるのは、身震いするぐらい楽しみです。僕は戦隊出身なので、レッドを務めさせていただいた経験を活かすと共に、全く新しいヒーロー像を作り上げていきたいと思っています」(松坂さん)、「自身の真に潜む獣と闘い続け、牙なる精神で、チーム・ガッチャマン、漢、コンドルのジョーを生きさせていただきます」(綾野さん)、「誰もが知っているアニメなので、期待を裏切らないように、カッコよく、ガッチャマンらしく、新しいジュンを魅せることができたらなと思います!」(剛力さん)、「自分が一番年下なので精一杯頑張って、沢山の人に満足してもらいたいなと思っています」(濵田さん)、「『これが日本のヒーローだ!』と言えるようなものを、世界に向けて提示できたらと思います」(鈴木さん)とキャスト陣からは、本作への並々ならぬ意気込みを感じさせるコメントが寄せられた。日活100周年×タツノコプロ50周年記念作品となる本作では、往年のファンが懐かしむ悪の組織“ギャラクタ―”といった人気キャラクターや、ファン垂涎の武器&メカも近未来的なアレンジを加えて登場予定だそう。2013年夏、懐かしくも全く新しい“ガッチャマン”に出会うことができそうだ。『ガッチャマン』は2013年夏、全国東宝系にて公開。■関連作品:ガッチャマン 2013年夏、全国東宝系にて公開© タツノコプロ/2013「ガッチャマン」製作委員会
2012年10月12日傑作の呼び声高い監督・主演作『アルゴ』が今月26日(金)から日本公開予定のベン・アフレックが、ジェニファー・ロペスを始め、別れた恋人たちといまも連絡を取り合っていると明かした。今週発売の「The Hollywood Reporter」誌上でベンは、かつての交際相手であるグウィネス・パルトロウやジェニファーはもとより、高校時代につき合っていた女性とも親交があると話した。2002年に『ジーリ』で共演し、婚約したジェニファーとは“ベニファー”のニックネームが付けられるほど注目のセレブ・カップルだったが、2年後に破局。「彼女からアドバイスを求められるような関係じゃないけど、メールで『今度の映画、よさそうだね』とやり取りはするよ。彼女を尊敬しているし、好きだ。彼女は人生で起きる不公平なことにも耐えてきた。だから彼女が成功しているのは嬉しい」とベンは語る。ジェニファーとの破局後に出会った『バレンタインデー』のジェニファー・ガーナーと結婚し、いまや3児の父親となったベン。「彼女は本当に優しい。彼女は誰に対しても悪意を抱かないし、競争心も持たない。執念深くもない。僕が『くそ!あの野郎』と言うたびに、彼女は『小さいヤツ』って表情を浮かべるんだ」と愛妻をベタ褒めしている。(text:Yuki Tominaga)© Gtres/AFLO■関連作品:アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月12日夭逝した天才ジャズ・ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの素顔を生前の彼の日常や演奏風景、周囲の人々の証言で描き出すドキュメンタリー『情熱のピアニスト』。本作の公開を記念して10月11日(木)、東京・代官山の蔦屋書店にて、この夏にジャズ・ピアニストとして全米デビューを飾ったシンガーソングライターの大江千里がジャズ・ライターの島田奈央子と共にトークイベントに出席した。「格好悪いふられ方」などのヒット曲を世に送り出したほか、俳優、さらにはエッセイストやラジオパーソナリティとしても活躍してきた大江さんだが、2008年にジャズ・ピアニストを目指して渡米。ニューヨークの名門校で若い生徒たちに交じってジャズを学んだ。この挑戦について「元々、いまの自分にこだわりを持ってそこにステイしたい(=とどまる)という気持ちはあまりなかった。ポップスに関しては、書き尽くしたという気持ちもあった」とふり返る。ジャズとの出会いは10代の頃。巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンなどの音楽などに触れ「見よう見まねで曲を書いたこともあった」と明かすが、「当時の僕には難し過ぎて、ポップスでデビューした」という。一方で「心のどこかにいつもジャズがあった」とも。ニューヨークへと渡ったのは47歳のとき。50歳まで日本に残り、それから行くということも考えたそうだが「人生は限りがあるからやりたいことを残して死んじゃいけない」と決意した。「最初の授業のときから老眼が始まってたし(笑)、いまだったら遅かったと思う。(周囲の生徒の)ほとんどが20代で、そこに47歳で交じるといろいろガタがくる(苦笑)。僕より100倍くらいジャズにどっぷりの少年もいたし、難しい和音を弾く人がいたらそれを写真に撮って拡大して、真似して覚えたりした」と現地でのまさに一からの勉強の日々を楽しそうに明かしてくれた。7月にはジャズ・ピアニストとしてのデビュー作となる「Boys Mature Slow」を発表。このアルバムについて大江さんは「学生の中には絶対音感がある奴もいれば、初見でショパンをすぐに弾いてしまう奴もいた。そんな中で僕が唯一勝てるのは何かと考えたら作曲だった。巨人たちの曲を勉強し、“大江流”のジャズを作ればジャズというカテゴリの中で人のやらないことができるのではないかと思った」とオリジナリティ重視の方向性を強調した。ペトルチアーニについて「20歳まで生きられないだろうと言われていたけど、最終的には36歳まで生きた。(当初言われていたより)16年長く生きたわけだけど、“given life”=与えられた人生を濃く生ききった人だと思う」と感嘆を込めて語る。島田さんは「芯の部分にポップスがあるという点で大江さんとペトルチアーニは共通している」と指摘。大江さんはこれに照れつつ、映画の中のペトルチアーニの表情に触れ「僕がニューヨークで出会っているジャズマンの顔なんです。子供のような純粋な目を持ち、悟りきった僧のようでもある。無償で音楽に向き合っている者の深みがある」と語る。さらに「音楽は、ジャズに限らず人間力の反射が出るもの」と続け、「彼は3回結婚をしてるけど、女性たちの証言からは称賛の言葉だけでなく、明暗の両方が出てくる。そこを聴き逃さないでほしい。きっと濃い部分が見えてくると思うから」と観客に呼びかけた。『情熱のピアニズム』は10月13日(土)より公開。■関連作品:情熱のピアニズム 2012年10月13日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開© Les Films d’Ici–Arte France Cinéma-LOOKS Filmproduktionen GmbH–Partner Media Investment–Eden Joy Music–2011
2012年10月11日映画『オズの魔法使』(’54)で主役のジュディ・ガーランドが着用したドレスが来月オークションにかけられることになった。カリフォルニア州ビバリーヒルズにあるジュリアンズ・オークションズで開催される「アイコンズ・アンド・ドールズ2012:ハリウッド」の一環で来月出品されるのは、アメリカの女優で歌手のライザ・ミネリの母でもあるジュディが劇中で着た白と青のギンガムチェックのワンピースで、開始値は20万ドル(約1,570万円)と設定されているが、1日だけで落札価格が50万ドル(約3,900万円)にまで跳ね上がるものと見られている。アメリカで1939年に公開された『オズの魔法使』用に複数の同ドレスが作られているものの、完璧な形で現存するオリジナルの衣装は今回オークションにかけられるただ1着のみだ。そのギンガムチェックのワンピースは現在、ロンドンのスタッフォード・ホテルで展示されており、その後、現地時間の11月5日から9日までジュリアンズ・オークションズ内で展示される予定だという。また先日には、『オズの魔法使』でドロシーが履いたルビーの靴が、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で10月20日から11月18日(現地時間)までの期間限定で展示されることが決定している。■関連作品:オズ はじまりの戦い 2013年3月8日より全国にて公開
2012年10月11日「ウチがデビューした当時、上の人たちからは散々『誰が生き残るかな?』なんて言われていました(笑)」。新井浩文は少し懐かしそうに10年あまり前の二十歳を少し過ぎた頃をふり返る。ほかの誰ももちえない独特の存在感を武器に、そして確固たる自信を胸に秘め「10年間、やりたいことだけをやり続けてきた」。今年だけで10本もの出演作品が公開されるという点を見ても、彼が日本映画界に欠かせない存在となったことは明らかだ。単独主演作となる『赤い季節』の公開が迫っている。本作で見せたこれまでにない姿から自身の中で感じる変化、役者という仕事への思いまで旬の男がじっくりと本音を語ってくれた。「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」、「ROSSO」でフロントマンとして活躍し、現在は「The Birthday」を率いるチバユウスケのソロ・プロジェクト「SNAKE ON THE BEACH」の楽曲にインスパイアされる形で生まれた本作。バイク屋で働きながらも殺し屋としての裏の顔を持つ男・健の葛藤や焦燥、刑事だった父の死にまつわる真相を巡る戦いを描く。企画の段階から主演には新井さんの名が挙がり、新井さんもオファーと同時に出演を即決し、初めて長編映画のメガホンを握る熊野哲彦監督の手で脚本が作り上げられていった。「最初に準備稿をいただいたんですが、その時点であまりにもクサいセリフ、逆に言うと人間臭さのないセリフが多かったので、そこは監督に『直してください』とお願いしました。でも能野さんにもかなりのこだわりがあって(笑)、『このセリフは言ってほしいんだよ』って(笑)。『分かりました。言いますけど少し言葉を崩してください』、『いや、ここは一字も曲げない』って攻防はありました(笑)」。劇中、新井さん演じる主人公が名乗る際に「高倉健の健だよ」と言うシーンがあるが、監督が目指したのはまさにかつての高倉健主演の任侠映画の現代版。実際に監督からは参考資料として高倉さんの主演映画数本が渡されたという。そしてもう1点、監督が新井さんに言い続けたのは「とにかく新井浩文をかっこよく撮りたい」ということだった。「ウチはこれまで映画をやって来て、自分をカッコよく見せることなんて微塵も考えたことがありませんでした。そんなのはどうでもいいと思っていたから。でも今回は監督が考えるカッコよさに近づけるために(銃を)構えたり、ポーズを決めたりしました。まあ、それがカッコいいかどうかは観たお客さんに判断してもらえればと思います」。本作のようなアウトローの役や不良にチンピラ、主人公に立ちはだかる“悪役”といった印象が強いが、一方で『ヘルタースケルター』のオカマのヘアメイク役など全くタイプの異なる役でも存在感を発揮しており、俳優としての振り幅は決して小さくない。「最初の『青い春』で不良をやって、世間や制作者側から見てそういう役柄に関しては安全パイだと思われているんでしょうね。でもウチはデビューした頃から、正直、自分には振り幅や(作品選びの)引きというものがあると信じていたし、いまでもどんな役だってやれる自信はありますよ」。一方で中心にあるのは「役柄よりも作品」という思い。理想とするのは「全人類にウケける映画」と断言する。「自分の中で『こういう役をやりたい』というのもないし、自分の振り幅を広げるために…という思いもないです。大事なのは作品として面白いかどうか。面白ければ、真面目な役だろうが殺し屋だろうが何でもやりますよ。面白い作品ができて、多くのお客さんが観てくれて、賞をもらえて……。“全人類に”っていうのが理想だけど、理想を目指さないならこの仕事は終わりだと思うから」。インタビュー冒頭の自らの“世代”にまつわる思い出話は、スクリーンデビューから10年という歳月をふり返る中で出てきたもの。感慨を込めて述懐しつつ「でも、いまだに『オレが一番だ!』って思っている奴らばかりだと思う。現にウチもそう思ってますしね」と続けるその口調には気負いもてらいもなく、目の奥には鋭い光が宿っている。一方で10年の月日が彼らの世代を“若手”から“中堅”へと押し上げようとしているのも事実。かつての自分と同じ年頃の若い俳優たちの台頭をどのように見つめているのだろうか?「楽しいですし、同じ世代の連中を見るのとはまた違いますね。例えば、いま『永遠の0(ゼロ)』で染谷(将太)くんと一緒なんですが、やっぱりみんなが素晴らしいと言うだけあってすごいです。あの世代ではアタマひとつ飛びぬけている。一緒にいて刺激をもらっています。若いコたちを見ながら、自分たちが言われたのと同じように『誰が生き残るかな?』なんて考えたりしています(笑)。もちろん若い奴らには絶対に負けたくないし、上の世代にも負けたくない。要は誰にも負けたくないんです(笑)」。ちなみにこのインタビューが行なわれたのは、現在放送中のドラマで是枝裕和監督の演出による「ゴーイング マイ ホーム」(フジテレビ)の撮影が始まる頃のこと。演技について話を聞く中で、新井さんは「ウチが常に大切にしているのは、自分がセリフとして何を言うかじゃなくて、まず相手の言葉を聞いてそれに反応するということ。実際の会話というのは相手が何を言うか分からない状態で展開するものだから」と語ったが、それはまさにこれまでの作品で是枝監督が作り上げてきた世界観に通じる。2人の出会いがいったいどのようなシーンを生み出すことになるのか?楽しみは尽きない。「是枝さんは『本番』って言わずに撮り始めるのが好きだという話も聞いています。楽しみですね」。自信と矜持を胸に、負けず嫌いな男は休みなく走り続ける。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会赤い季節 2012月10月13日よりヒューマントラストシネマほか全国にて公開© 2012「赤い季節」製作委員会
2012年10月11日『ミッドナイト・イン・パリ』で世界中を陶酔させたウディ・アレン監督が満を持して贈る、軽妙洒脱なラブ・コメディ『恋のロンドン狂騒曲』がこの冬公開となる。世代の異なる2組の夫婦の結婚生活が破綻し、あれよあれよという間に“4つの恋”へと枝分かれしていくスピーディーなストーリーが展開する、本作の予告編がどこよりも早く到着した。アルフィー(アンソニー・ホプキンス)がコールガールのシャーメイン(ルーシー・パンチ)を追い求め、妻・ヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)の元から去ったのをきっかけに、ヘレナはインチキ占い師にハマってしまう。結婚生活が不満なサリー(ナオミ・ワッツ)は上司のグレッグ(アントニオ・バンデラス)に心惹かれ、夫で小説家のロイ(ジョシュ・ブローリン)は、近所の神秘的な女性・ディア(フリーダ・ピント)に惚れてしまう。ロンドンの街で起こるちょっとした不協和音が、次第に大きな騒動へと発展していく――。思いがけず人生の転機に差し掛かり、重大な選択を迫られていく男と女の姿を描いた本作。ロンドンの街角で芽生える4つのラブ・ストーリーは、年の差カップルあり、不倫カップルありとまさに四者四様だが、全てのキャラクターに共通するのは身も心もすっかり“恋の幻想”に囚われてしまっていること。ただ幸せのありかを探し求めているだけなのに、必死にもがけばもがくほど愚かな過ちを重ねてしまう人間の性を、シニカルとユーモアたっぷりに描いている。今回、解禁となった予告編からも怒涛の“セリフの応酬”が垣間見えるはず。結婚生活にまつわる諸問題を抱え込んだ30代の夫婦サリー&ロイに扮する、ナオミ・ワッツとジョシュ・ブローリン。サリーの両親でもあるアルフィー&ヘレナの離婚後の波乱に満ちた行く末を演じるのは、オスカー俳優アンソニー・ホプキンスとジェマ・ジョーンズ。4人の演技功者が、“ああ言えば、こう言う”爆笑のセリフ合戦を披露し、各キャラクターのジェットコースターのような人生模様を生き生きと体現しているのが、予告編からも伝わってくる。また、アレン監督の私生活から仕事までを1年半かけて撮影したドキュメンタリー『映画と恋とウディ・アレン』が11月より公開されるが、こちらの公開も楽しみなところ。まずは、人間洞察に長けたウディ・アレン監督の真骨頂とも言うべき本作の予告編から、夢見る男女の“幻想”を覗いてみて。『恋のロンドン狂騒曲』は12月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年10月11日ジェニファー・ローレンスが、新しい「クリスチャン・ディオール」の顔に抜擢された。日本でも『ハンガー・ゲーム』が先月28日(金)から公開されているジェニファーだが、今回新たに同ブランドの「ミス・ディオール」の新作ハンドバッグで広告塔を務めることが明らかとなった。過去には、マリオン・コティヤール、ミラ・クニス、ナタリー・ポートマン、シャーリーズ・セロンなどが同ブランドのアンバサダーを務めてきた。そしてラグジュアリーブランドの顔になるのは今回が初めての経験という、22歳のジェニファーが今回新たに抜擢された。今年7月のパリ・クチュール・ウィークで、クリスチャン・ディオールの新デザイナーのラフ・シモンズが同ブランドのデザイナー就任後初の作品を披露した際に、ショーに出席していたという経緯もある。まさに“旬な女優”へと成長したジェニファー。彼女を据えた広告は、来年初春にもお披露目される予定だという。映画の待機作には、主演を務めたホラー映画『ボディ・ハント』は11月17日(土)より日本でも公開予定だ。■関連作品:ボディ・ハント 2012年11月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2012 HATES, LLC. All Rights Reserved.ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年10月11日人気グループ「東方神起」のユノとチャンミンが8日夕方(現地時間)、釜山国際映画祭で盛り上がる釜山でサイン会を開き、日本からも多くのファンが参加した。韓国での最新アルバム「CATCH ME」の発売記念イベントには、釜山でアルバムを買ったファンの中から、抽選で選ばれたラッキーな120人のみが参加できるというもの。中には90枚も買ってようやく当選したという、熱狂的な日本人ファンの姿も。ユノとチャンミンは、日本人ファンには日本語で話しかけるなど、終始なごやかな雰囲気だった。ビーチサイドに面したパラダイスホテルのガーデンでイベントは開催され、抽選に外れたファンもイベントの様子は見ることができるため、詰めかけた数百人が熱い歓声を送っていた。中には日本からのファンのみならず、韓国留学中だというフランス人のファンも参加しており、その人気の幅広さをうかがわせた。その後、夜には釜山国際映画祭の「Asian Film Night Supported by Dior」に参加。サイン会ではカジュアルな服装だった2人も、「ディオール」のタキシードに着替え、大人の魅力を発揮していた。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第17回釜山国際映画祭 [映画祭] 2012年10月4日から10月13日まで韓国・釜山にて開催
2012年10月11日アーミー・ハマーが、DCコミックのヒーローたちが大集結する映画『Justice League』(原題)で新バットマンを演じる可能性が出てきたようだ。アーミーは、以前ジョージ・ミラー監督が手がける予定になっていたもののお蔵入り状態になってしまったバージョンの「ジャスティス・リーグ」の映画化でもバットマン役の候補に挙がっていた。今回、新たにワーナー・ブラザースとDCコミックが製作を進めている『Justice League』で再度バットマンの候補に挙がった要因として、『白雪姫と鏡の女王』や『J・エドガー』など話題作への出演、さらには今後もジョニー・デップ主演最新作『The Lone Ranger』(原題)でジョニーと共に主役を張るなど、近年のアーミーの大活躍が挙げられている。さらに先日、今回の映画化作品の中に登場するバットマンが新シリーズ版バットマンの先駆けになる可能性があるとも報じられていたが、ある関係者は「今回のバットマンは、あくまで『Justice League』だけに限定されたものになると思う」と漏らしているため、アーミーのバットマンはシリーズ化されず本作だけに限られることとなるようだ。『Justice League』は3年後の2015年に公開予定、アーミーとジョニーの共演作『The Lone Ranger』は来年の7月3日(現地時間)に全米公開予定だ。■関連作品:白雪姫と鏡の女王 2012年9月14日より丸ノ内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Relativity Media, LLC. All Rights Reserved.
2012年10月11日『新しい靴を買わなくちゃ』桐谷美玲×綾野剛インタビュー「あんなに(思いを)伝えられないですし、行動力もない…あんなにかわいく甘えられないです!」と、桐谷美玲が自ら演じた役、スズメの性格について話すと、「全然甘えていいのに」と横でつぶやく恋人・カンゴ役の綾野剛。あまりにも自然な2人のやりとりは、まるで恋人同士そのもの。『新しい靴を買わなくちゃ』では、中山美穂と向井理演じる男女の、偶然の出会いから始まる大人な恋の傍ら、もう一つのラブストーリーが繰り広げられる。向井さん演じるセンの妹・スズメと、遠距離恋愛中の恋人・カンゴ。スズメは日本からはるばるパリへ、カンゴを訪ねにやってくる。いま旬な2人が演じる、キュートでちょっぴり切ない恋物語だ。「『何をしても受け止めるから大丈夫だよ』って」(桐谷)2人のストーリーは、スズメがカンゴのパリのアパルトマンを訪れるところから始まる。突然パリに現れた恋人を、カンゴは優しく迎え入れる。それは、演じる桐谷さんと綾野さんの現場での関係も同様だったと2人は話してくれた。「『何しても受け止めるから大丈夫だよ』って。アドリブが多かったので、どうしよう、どうしようって思っていたんですけど、『カンゴとして、大丈夫だから』って言ってくれました」。桐谷さんの言葉に、「真っ当に言われると恥ずかしいですね。でも『全部受け止めるから』ってそういう想いでした」と綾野さんは照れた様子。そう、驚くことに、2人のシーンはほとんどアドリブ!桐谷さんはこう続ける。「あの空間にカンゴとしての綾野さんがいて、スズメとしての私がいると、自然とその空気に馴染むというか、そういう感覚になりましたね。綾野さんは裏表なく、本当にそのままの空気感ですごく引っ張っていってくれる。頼りがいがありますね」。さらに、台本は「ガイドブックみたい」で、「役作りは現場で」と付け足す綾野さん。「日常の会話が多く、その中で何をしなくちゃいけないのか、台本以外のところにある。(台本は)あくまでガイドで、どこのレストランに入るかとか、どこの場所に自分が行くかとかは自分が選ぶという感覚でやっていました」。観客がきゅんとする、恋人同士の自然な空気感は、まさに“自然と”生まれていたものなのだ。「逆に役から離れている時間はなるべく一緒にいました。お昼休みのときも『ごはん食べに行くよ』みたいな感じで」とほほ笑む。ちなみに、パリでの仕事は初めてという綾野さん。「準備という意味ではなんとなくパリに慣れる、ということはしましたね」。「素直なときこそ、女性が一番美しくなれる瞬間」(綾野)そんな撮影現場でのエピソードを聞いていると、桐谷さんが北川悦吏子監督にずっと言われていたことがあったと教えてくれた。それは「スズメちゃんはほんとかわいい女の子だから!」という言葉。確かに、自分の思いをストレートに言える、素直なスズメは女性から見てもかわいい…そのシンプルなことが難しいのだけれど。綾野さんから見たスズメは?「素直なときこそ、女性が一番美しくなれる瞬間だと思います。素直を我慢しているとどんどん感性とか感覚が劣化していく気がします。自己中心的な素直とは全然違う意味で、好きなものにちゃんと素直になれるっていうのはいいと思います」。そして話はスズメからカンゴへ、さらに「男と女」の話へ、綾野さんは語る――。「男と女は生命体として違いますからね。不安定なんですよ、男って。染色体もそう、女性はXXで男性はXY。だから基本的に女性には安定力があるし、肝が据わっているし、生命体としては圧倒的に強い。男は消耗品です。センも何かを失ってぽっかり空いた穴を自分では埋められず、やっぱり女性の包容力とかいろんなもので埋めて、もう一度立ち上がろうとする。都合よく言うとスズメがいたからカンゴがいる、スズメありきの人ですよね。帰る場所があるという安心感があったんでしょうね」。インタビュー中も寄り添うようにしてお互いの話に頷く2人。桐谷さんと綾野さんの間に生まれる空気感が、そのままスズメとカンゴになり、スクリーンに映し出される。とびきりお似合いのカップルだ。では最後に恋の質問をもう一つ、もし綾野さんがカンゴだったら遠距離恋愛する?「やってみないと分からないですね!」(photo:Toru Hiraiwa)特集「パリ、恋、4人の場合」■関連作品:新しい靴を買わなくちゃ 2012年10月6日より全国にて公開© 2012「新しい靴を買わなくちゃ」製作委員会
2012年10月11日海外ドラマの世界で目にする“男たちのコンビ愛”をクローズアップ!2組目のコンビとして注目したいのは、大人気犯罪捜査ドラマ「ホワイトカラー」のニール&ピーターです。天才詐欺師ニール・キャフリーとFBI捜査官ピーター・バークがコンビを組み、様々な知的犯罪に挑む「ホワイトカラー」。スリリングでユーモラスなストーリー展開にさらなる魅力をもたらしているのは、ニール&ピーターの存在だと言っても過言ではありません。チャーミングな人柄で周りの人々を魅了してしまうニールと、捜査官の立場を超えてニールを信頼するピーター。そんな2人の関係について、まずはピーター役のティム・ディケイに聞きました。「ピーターにとってニールが魅力的な存在であるのは、ピーター自身と同様、ニールも物事を追跡するのが好きだから。ニールと出会うまでのピーターは、自分と同じくらい追跡に没頭し、問題を解決するのを楽しむ人に出会ったことがなかった。それに、ピーターは“本当のニールは善人である”と信じていて、人生を修正しようとしている人なのだと理解してあげている。そんなピーターに対して、ニールも忠誠心のようなものを抱いているんだ。ピーターは彼のそんなところも好きで、弟のように感じているんだよ」。シーズンを重ねるにつれ、ニールとピーターの“コンビ愛”が力を増しているように思えるのは、共に事件を捜査し、解決することを楽しむ彼らが様々なケースをこなしてきたからこそ。数々の犯罪捜査ドラマが存在する中、主人公2人の関係性に特徴を持たせるのは、シリーズ開始当初からのプランだったようです。これについては、ニール役のマット・ボマーが答えてくれました。「そもそも第1話のパイロット版を制作する段階で、クリエイターのジェフ・イースティンが参考にしていたのは映画『48時間』(’83)。あの映画に出てくる刑事2人のような、男同士の関係に焦点を当てた相棒物語にしたいと考えていたんだ。だから、ニールとピーターの間にはコンビ愛が確実に存在すると思う。実際、演じている僕とティムもすごく気が合ったから、僕ら独自の関係性を築き上げることができたしね。僕とティムの関係は仲良しの子供たちみたいなもので、親が『ご飯よ~』と呼びに来ても一緒に遊び続けている感じ(笑)。それに、可能な限り最高のシーンにしたいという共通の目標を持っているから、方向性が全くブレないんだ。一緒に芝居をしていて楽しいと思える相手に出会えたこと、それを見てくれる人が喜んでくれていることに感謝しているよ」。ドラマの中で見られるニールとピーターのイチャイチャ感は、マットとティムだからこそ醸し出せているもの!?ただし、そこには元犯罪者と捜査官という、ニール&ピーターならではの緊迫感も存在します。ティムがこう締めくくってくれました。「ニールもピーターも、互いがそれぞれのために何でもやってくれることを分かっている。けれど一方、自分の手の内は絶対に明かさないんだ。それに、もし2人が絶対的に信頼し合ってしまったとしたら、そのときに彼らの物語は終わると思う。2人の間から緊迫感が完全に消えることになるし、そうなったらニールとピーターではなくなってしまうからね」。次回は、“コンビ愛”の世界に注目の男たちが登場!本コラム激押しの新作ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト」の主人公2人をクローズアップします。(text:Hikaru Watanabe)「ホワイトカラーシーズン3」DVDコレクターズBOX価格:13,440円(税込)発売中/レンタル中発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン公式サイト:「ホワイトカラー」シーズン1~3全46話一挙放送!ミステリー専門チャンネル AXNミステリーにて放送シーズン1:10月13日(土)10:00~23:00【字幕版】シーズン2:10月20日(土)10:00~24:00【字幕版】シーズン3:10月27日(土)10:00~24:00【字幕版】公式サイト: © 2009-2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.■関連作品:ホワイトカラー“知的”犯罪ファイル [海外TVドラマ]© 2011 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2012年10月11日この数週間、連日のように何かトラブルが発生するリンジー・ローハン。今度は母親と激しい喧嘩になり、近隣の住民からの通報を受けた警察が駆けつけるという騒ぎが起きた。10日朝(現地時間)、ニューヨーク州ロングアイランドにあるリンジーの母親・ディナさんの家で母娘は口論していたが、次第にエスカレート。ついには掴み合いの喧嘩に発展した。「TMZ.com」によると、ディナさんに足を引っかかれたリンジーはすり傷を負い、身につけていたブレスレットも粉々に壊れたという。母娘は前夜、ニューヨーク市内のクラブに来ていて、午前4時頃に店を出ていた。口論は帰途のリムジンの車内で始まったらしい。ディナさんはクラブにいるときから泥酔していて、リンジーはひとまず自分が宿泊している市内のホテルに連れて行こうとしたが、ディナさんはロングアイランドの自宅まで車を向かわせた。警官は家庭内事件として報告書を作成したが、逮捕者は出なかった。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO
2012年10月11日貴志祐介のベストセラーを鬼才・三池崇史の手で映画化した『悪の教典』、さらにその序章としてBeeTVドラマとして配信される「悪の教典-序章-」の完成披露試写会が10月10日(水)に都内で開催。主演の伊藤英明を始め、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、水野絵梨奈、KENTA、高岡早紀、原作者の貴志さん、三池監督が舞台挨拶を行なった。サイコパス(反社会性人格障害)という裏の顔を隠したまま、人気高校教師として生徒たちに慕われる蓮実聖司(伊藤さん)。自らの前に立ちはだかる者たちを巧みに、冷徹に消し去っていくが、やがて殺しの螺旋は学園祭前日の真夜中の大虐殺へと展開していく。『海猿』シリーズなどの正統派ヒーローのイメージを覆す今回のダークな役柄に、伊藤さんは「これまでたくさんの人の命を救ってきましたが、今回は大殺戮劇となってます。(『海猿』と)同じ年にこうしてこの作品を公開することができて嬉しいです」と感慨深げに語る。さらに「伊藤英明のことは嫌いになっても『海猿』のことは嫌いにならないで!」と元「AKB48」前田敦子の言葉を借用し会場の笑いを誘いつつ、「『海猿』に並ぶ僕の代表作になると思う」と胸を張った。二階堂さんにとっては本作が初の学園モノとなったが「初めての学園モノがこんなに血が出て怖いものなのかと…」と苦笑い。染谷さんは「気分が悪くなった方はすぐに手を上げてスタッフに知らせてください」と警告した。林さんは自身の役について「振り切って演じないといけない役だった」とふり返り、「毎日のように伊藤さんから『おはよう、オカマ野郎!』と言ってもらい、それがモチベーションになりました」と明かし、本作で新たな境地を切り拓き自信を手にしたよう。あのダルビッシュ有の実弟として注目を浴びるKENTAさんは、オーディションで役柄を勝ち取り本作で初めて演技に挑戦。「経験がなくて、何度もミスして周りに迷惑をかけることも多かったんですが、英明さんは『テストなんだから何度でも失敗しろ』と言ってくださった。その余裕が本当にすごいと思います」と、まさに伊藤さんが“恩師”となったようだ。伊藤さんが教師を演じることにちなんで「もしも伊藤さんに教えてもらうなら?」という問いに、若いキャスト陣は体の鍛え方から女性にモテるお酒の飲み方まで次々と質問。唯一、登壇キャストの中で伊藤さんより年上の高岡さんは「私は大丈夫です」と質問を辞退したが、逆に伊藤さんは「結婚生活というものを教えてほしい」と高岡さんに逆質問。言ってるそばから伊藤さんは「ごめんね」と照れくさそうに謝るも、高岡さんは「教えてあげるよ(笑)」とあっけらかんと語り会場は再び笑いに包まれた。本作は劇場公開直前にイタリアのローマで開催される「ローマ国際映画祭」に出品されることも決定!三池監督は日本での公開前日に現地でワールドプレミアとして上映されることを明かし「オレがローマで撲殺されたり、海に沈められたりしたら『ああそうだったのか』と思ってほしい」と渡欧の覚悟(?)と意気込みを明かしていた。『悪の経典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。「悪の教典−序章−」は10月15日(月)より「BeeTV」&「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信スタート。さらに、10月19日(金)よりDVDリリース。「悪の教典−序章−」10月15日(月)より「BeeTV」&「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信スタート「BeeTV」:http:// beetv.jp「dマーケット」:「悪の教典−序章−」[DVD]発売日:10月19日(金)発売元:エイベックス・マーケティング販売元:東宝■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年10月10日累計140万部を突破した大ベストセラー歴史小説を、8年ぶりの映画主演となる野村萬斎を迎えて映画化した一大プロジェクト『のぼうの城』。本作の主人公・成田長親が“のぼう様”と言われる所以が明らかとなる、その重要な決断のシーンを収めた本編映像がどこよりも早くシネマカフェに到着した。一国一城の主でありながら“でくのぼう”の意から「のぼう様」という名で民に慕われた、成田長親。戦国の大武将・豊臣秀吉率いる2万の軍勢にたった500人の兵でケンカを売った、彼の奇想天外な戦人生と戦をめぐる人間模様を描く。今回届いた映像は、まさにその“2万人 VS 500人”の無謀な喧嘩を買う瞬間が収められている。豊臣秀吉の名を受けた石田三成率いる2万の大軍に忍城(おしじょう)を完全包囲され、絶体絶命の状況に追いやられ、いつもの飄々としたキャラに似合わず熟考するのぼう様が発した、敵軍をも仰天させた一言とは?この驚きの決断を受けて、成宮寛貴を始め、佐藤浩市や山口智充ら演じる家臣たちのビックリ顔にも要注目だ。この重要なシーンについて、“のぼう様”を演じた野村さんは一番印象深いシーンだと言い、「何度見ても面白いなと思っています。お互い駆け引きがありつつ、のぼうの突飛な行動に、みんながあっけにとられていたるのが非常によく出ていて、僕も結構演技で遊ばせていただきました」と楽しみながら演じたようだ。勝負師として天才なのか、それとも、ただの“アホ=でくのぼう”なのか、掴めそうで掴めないのぼう様の新たなる魅力をこちらの映像で楽しんでみて。『のぼうの城』は11月2日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年10月10日『キック・アス』での爆発的なブレイクをきっかけに話題作へ引っ張りだこの“イット・ガール”クロエ・グレース・モレッツの初の単独主演作『HICK-ルリ13歳の旅』が今冬より公開される。女優としても成長を遂げたクロエの新たな魅力が満載の本作の予告編が、このたび解禁となった。アメリカ中西部の荒廃した農村地帯に住む、13歳の少女・ルリ。ある日、父と母が続けて蒸発し、1人取り残されてしまった彼女は退屈な田舎暮らしから抜け出し、憧れのラスベガスに旅に出ることを決意!道中で様々なトラブルや厳しい現実に直面し、傷つきながらも瑞々しく成長を遂げていく姿が描かれる。アメリカの女流作家アンドレア・ポーテスのベストセラー小説を、人気実力ともに若手No.1の女優・クロエを主演に迎えて映画化した本作。さらに、「ゴシップガール」のセリーナ役でおなじみのセクシー女優ブレイク・ライブリーや『マリリン 7日間の恋』、『レ・ミゼラブル』と話題作への出演が続くイギリスの注目株、エディ・レッドメインが共演していることでも話題を呼んでいる。今回、解禁された予告編では、ルリが憧れの地・ラスベガスへと旅をする道中、田舎者でうぶな13歳の少女にはあまりにも恐ろしく厳しい“リアルな世界”を垣間見てしまう瞬間が描かれている。傷つきながらも無限の可能性を信じ、「運命に逆らってやる!」と走り出すルリ。その姿は、まさに現代版“オズの魔法使い”とも言えるかもしれない。今回解禁となった予告編でクロエは、初の黒髪ショートも披露!一体そのシーンが意味するものとは?新たなクロエの魅力はもちろんのこと、クロエ扮するルリ、ブレイク扮するグレンダのキュートなレトロファッションにもぜひ、こちらの予告編からチェックしてみて!『HICK-ルリ13歳の旅』は11月24日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:HICK-ルリ13歳の旅 2012年11月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2011 BY HICK PICTURE COMPANY LLC.All Rights Reserved.
2012年10月10日レディー・ガガが、オノ・ヨーコから平和賞「レノン・オノ・グラント・フォー・ピース賞」を授与された。ガガは、ジョン・レノンと息子ショーン・レノンの誕生日となる9日(現地時間)にアイスランドの首都・レイキャビクで、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーなどの権利に対する運動が評価され、同平和賞を受賞した。そのほかにもロシアのプッシー・ライオットや作家の故クリストファー・ヒッチンズら4人が同賞を受賞している。ヨーコは先週5日(現地時間)に発表した声明で、ガガを「現代で最も偉大な生きたアーティストのひとり」であり、ガガのアルバム「ボーン・ディス・ウェイ」は、そのメッセージ性で「世界のメンタル・マップ」を書き換えたと賞賛を送っている。そんなガガは最近、ツイッターで3,000万人以上のフォロワーを獲得した初めてのアーティストとなっている。■関連作品:Machete Kills (原題)
2012年10月10日クリステン・スチュワートの浮気発覚で、破局必至と言われたロバート・パティンソンとの関係だが、修復に向かいつつあると報じられている。今年7月、クリステンが自身の主演映画『スノーホワイト』のルパート・サンダース監督との不倫が発覚した後、同棲を解消して距離をとっていた2人だが、「People.com」によると9月中旬にロサンゼルスで再会して以来、一緒に過ごす時間が増え、ロブはクリステンと共同で所有していた家の売却を思い留まったという。2人の共演作『トワイライト・サーガブレイキング・ドーン Part2』のプレミア上映が今月アメリカで開催されるが、騒動以来、初めて2人一緒にレッド・カーペットに登場することになる。だが、映画会社は必要以上にツーショットを披露したくないようで、映画のプロモーション・ツアーの行き先は別々に設定されている。「The Sun」紙によると、ロブはオーストラリア、クリステンは日本、テイラー・ロートナーはブラジルに赴く予定。関係者は「ロブのファンの多くは、いまもクリステンに対して怒っているので、3人が別々の場所に行くことになったのです」と話している。ちなみに先週末、ロブはニューヨークで友人のトム・スターリッジとトムの婚約者であるシエナ・ミラーと過ごし、クリステンはロサンゼルスで父親と一緒にロックバンド「Florence + Machine」のコンサートに出かけた。オフの時間を別々に過ごす2人は、本当に仲直りできているのだろうか?(text:Yuki Tominaga)© James Veysey/Camera Press/AFLO■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年10月10日久々に、ぐっと来るラブストーリーに出会いました。この作品をラブストーリーと定義するかは人それぞれだと思いますが、『チキンとプラムあるバイオリン弾き、最後の夢』は私にとってまぎれもなく、切なくも美しい恋物語なのです。主人公の天才バイオリニスト、ナセル・アリは死ぬことにしました。なぜなら大切なバイオリンを壊されたから。そして8日にわたる最期の日々に、人生で起きたさまざまなことをふり返ります。辛かった修業時代、聞く者を涙させる音色で人気を得た黄金時代、最愛の人ながらも最も怖かった実の母親、その母に無理強いされた結婚、大好きだったソフィア・ローレンとチキンのプラム煮。中でも、もっとも彼を涙させたのは、叶わなかった人生で唯一の恋。時にコミカルに、時にしっとりと、ファンタジックな映像表現を用いながら、ひとりの男の人生が走馬灯のように映し出されているのです。でも、物語の核となっているのは、叶わなかった恋のこと。ラストに訪れるクライマックスの胸も高鳴るような高揚感は、この恋物語があるから生きるものなのですから、やっぱり本作はラブ・ストーリーなのでしょう。舞台となっているのは、1958年の秋、テヘランの街角。クラシカルなファションに身を包んだ主人公たちは、主にヨーロッパの香りを感じさせています。実はこれはイラン映画ではなく、ヨーロッパ映画。原作者で、本作の監督も共同で務めたマルジャン・サトラピは1969年、イランのラシュト生まれ。14歳のときに亡命し、ウィーン、ストラスブールを経て現在はパリ在住と聞けば納得がいくでしょうか。ただ、舞台がイランと聞けば、イメージするファッションは、女性たちがスカーフとマントウという丈の長いトップスを着ている姿。ただし、それは現在のこと。作品に描かれている時代には、もっとファッションは欧米の影響が色濃く、70年代にはタンクトップやミニスカートに身を包み、長い髪を好きなようにアレンジした女性たちの姿も記録されているのです。現在のイランは、1979年から続くイスラム共和制。イスラム教の最高指導者が最高権力を握っているので、女性は肌や髪を露出することが許されません。ここ数年は徐々にお化粧や服の色が派手になりファッションの自由化を望む声は大きくなってきたものの、髪や肌を人目に晒さないという基本はそのまま。その様子は、サトラピ監督が2000年に発表した自伝的コミック「ペルセポリス」でも語られています。30か国語に翻訳される世界的ベストセラーとなった『ペルセポリス』は、同作を原作としたアニメーション映画でもカンヌ映画祭部門賞を獲得しているので、映画ファンの中には観た方も、覚えている方も多いでしょう。映画『ペルセポリス』では、若い頃、サトラピ監督がイスラムの風習に従うことを拒み、反抗を繰り返す様子が描かれています。ファッションが自分を表現するひとつの手法であることを当然だと思っている私たちには、かなり異様なエピソードばかり。1979年以降のイランを描けば、服装の制限は自動的に事実として付きまとってしまうのです。でも、『チキンとプラム~』では、ファッションに自由と喜びがあった頃のテヘランが見られます。レースやリボン、花柄を用いたアイテムに、色を重ねたレイヤードファッションは、ファッショナブルでとっても優雅。ナセル・アリの恋物語も、エレガントなファションに包まれて、より普遍的な華やかさを帯びています。そして、主人公も“恋の国”の言葉、フランス語で話していることで、その性格はより強まっているのです。国の文化や背景を必要以上に意識させることなく、観客を物語が内包するメッセージや美しい映像、独特の語り口に没頭させることこそ、サトラピ監督の本望に違いありません。サトラピ監督としても、現代イランの物語をこういった自由を得て描くことを夢見ているのかもしれませんね。(text:June Makiguchi)■関連作品:チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~ 2012年11月10日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© Copyright 2011Celluloid Dreams Productions-TheManipulators-uFilm Studio 37-Le PacteArte France Cinéma- ZDF/Arte-Lorette Productions-Film(s)
2012年10月10日原作本の売り上げが世界で1億1,600万部、映画シリーズの世界累計興行収入25億ドル(2,004億円)を突破し、社会現象を世界で巻き起こした『トワイライト・サーガ』シリーズ。2部構成で製作された最終章『ブレイキング・ドーン』の最終話『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』が、ついに日本でも公開を迎える。シリーズ完結へ向けてのカウントダウンが進む中、シリーズを通してべラを演じてきたクリステン・スチュワートの来日が決定!本国アメリカを始め、熱狂的なファンをもつ本シリーズ。前作では、ついに結婚式を挙げ、人間のべラ(クリステン)とヴァンパイア族のエドワード(ロバート・パティンソン)との間に子が宿り、困難を極めた出産の末に命を落としたベラは転生を経て、ヴァンパイアへと生まれ変わった。最終話では、ヴァンパイアとして生きるベラや狼族のジェイコブの選択、そしてべラとエドワードの間に誕生した“禁断の子”レネズミをめぐる壮絶な戦いが繰り広げられる。本作PRのため、10月22日(月)に緊急来日することが決定したクリステン。彼女にとってはこれが、2009年3月の『トワイライト~初恋~』以来3年ぶり2度目の来日。24日(水)に都内で行われるイベントにも登壇が予定されているようだ。また世界同時開催で行われるワールド・ツアーは、日本に来るクリステンのほか、ロバート・パティンソンがオーストラリア、テイラー・ロートナーがブラジル、アシュリー・グリーンが南アフリカ、ケラン・ラッツ&ニッキー・リードが英国とそれぞれが世界各地に飛んでそれぞれに作品をPRするようだ。そして11月12日(現地時間)には、いよいよ最後となるワールド・プレミアがロサンゼルスで開催される。6月19日に米「Forbes」誌が発表した「ハリウッドで最も稼いだ女優ランキング」では、キャメロン・ディアス、ジュリア・ロバーツ、アンジェリーナ・ジョリーといった名だたる女優陣を抑え、見事トップの座に輝いたクリステン。さらにロバートとの関係など、いま公私共にハリウッドの注目度No.1女優の来日とあって、ファンならずとも日本中から熱い視線が注がれそうだ。『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』は12月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年10月10日